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    2007

09.30

('A`)と川 ゚ -゚)は暗闇で出会うようです

3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 22:52:13.21 ID: qmoZPfZw0
川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚) 暗闇の訪れ

素直 空が視力の異変を感じたのは、三年前の病院の待合室でのことだった。
それまであまり病院を利用していたわけではなかったので、蛍光灯が薄暗いのは
いつものことなのか、単純に弱っているのを取り替えていないだけなのか
わからなかった。
すぐ隣にいる女性が普通に雑誌を読んでいたのを見て、蛍光灯ではなく自分の目がおかしい
と気づいた。

医者「近いうちになにもみえなくなるでしょう。」と宣告された。

それがあの時の事故の結果だった。
青信号をわたっているときに、信号無視をした車にぶつけられたのだ。
ただ頭を打っただけだった、他には何も怪我をしていない、それなのに私は光をなくした。

突然目が見えなくなるのではなかった、一週間かけてゆっくりと自分の目に映る光を奪っていった。
医者に宣言されたときも、自分の目から段々光が奪われて行くのにも、自分が不思議に冷静だったと
覚えている。



4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 22:54:02.70 ID: qmoZPfZw0
まだ自分の視力が半分は残っているとき、辺りは常に夕方のうす闇に包まれているようだった
 
家の裏手には駅があり、居間の窓を開けるとちょうど正面に駅のホームがある。
日傘をさしたり、目の上に手をやって光を遮る人が見えた。
私の見える世界は薄暗い、それなのにホームに立っている人は眩しそうにしている。
 
川 ゚ -゚)「不思議だ・・・。」と私は呟いたと、同時に徐々に自分が周囲とは違う世界に移行している気持ちになった。


私の心の中には父に申し訳がないという気持ちがあった。
物心ついたときには母はおらず、ずっ父娘だけで暮らしてきた。
目が見えなくなるせいで、父の食事の用意などできなくなった。
自分は父の人生の足枷になるだろうと、心の中で思っていた。
そして私の目は光を失った。
ただし、まったく見えなくなるというわけではない、太陽や写真のフラッシュなど
強い光はかろうじて私の暗闇に小さな弱々しい赤色の点として届いた。
医者から聞いた話だが、完全な盲目という人は意外に少ないらしい。


6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 22:56:42.08 ID: qmoZPfZw0
川 ゚ -゚)父との別れ

去年の6月に父親が突然死んだ。脳卒中だったらしい。

完全に目が見えなくなるまでの時間に私は父と一緒に点字を覚えた。
点字覚えるのは意外と簡単だった、法則さえ知ればひらがなやアルファベットよりも
簡単に覚えられた。

ある日のことだ、私が二回の自室で目を覚まし父親の名前を呼ぶが
声を掛けてみるも反応がない、どうやら出かけたようだ。

川 ゚ -゚)(どこに出かけたのだろうか・・・?)

と思いながらも一階にに降りていった。
台所のテーブルに父親が打った点字のメモがあった。
私は読む練習をしようと、目を瞑った。
そこには「るくてっいにのもいか」と書いてあった。


9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 22:57:47.70 ID: qmoZPfZw0
川; ゚ -゚)「なんだこれは?」

意味がわからなかったが、注意深く読んでみると父のおかしたミスと意味がわかった。
点字とは左から右へ読めるようにする。
したがって作成するためには、右から左へ点字を打って紙を裏返さなければならない。
それを父は、読むのと同じで左から右に点字を打ってしまったらしい。
だから逆に読めばいいのだ。

川 ゚ -゚)(父さんらしいな)と私は思いメモを部屋に持っていった。

私は父が残した点字の紙をすべて保管していた、死ぬまでには厚い紙の束になっていた。
なかでもこの「るくてっいにのもいか」にはもっとも大切な父の遺品になった。


13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 23:00:29.28 ID: qmoZPfZw0
川 ゚ -゚)弱い心

家の暗闇は思ったよりも怖くなく、むしろ友達に近い雰囲気があった。
私は父がいなくなってから、深く暗闇に堕ちるようなっていた。

私には小学生のころから付き合いのある友達がいる。
「津出 麗(つで れい)」と言う名前の子だ、私や父親は彼女のこと「ツン」と読んでいた。
たまに彼女から電話が来て、外へ生活必需品などを買に行く、それだけが外への繋がりだ。

突然、急行電車の走り去る音がした。それを聞いて私は自分が生きていることを思い出す。

川 ゚ -゚)(・・・・・・・・)

暗闇に深く潜っていると、様々な事を思い出す。
しかし、楽しいことではなく大抵嫌な事だ。


14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 23:01:56.90 ID: qmoZPfZw0
十年前の中学生のことだ、廊下を歩いていると皆が私に視線を送っているような気がしている。
視線を向けると、皆は目をそらす。

川 ゚ -゚)(なんなんだろう?)

わからずに不安でいると、ツンが後ろから近づいてきて
私の背中に貼り付けられていた紙を取ってくれた。
そこには悲しくなる言葉が大きく書いてあった。

川 ゚ -゚)「すまないな。」

ξ゚⊿゚)ξ「よくあるよね。少し前に私もやられたわ。」
困ったものだと言う表情をして、紙を丸めて捨てた。
私は頭をかきながら笑って頷いた。


16 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 23:03:56.16 ID: qmoZPfZw0
日ごろから自信のかけらもなかった、誰かが笑うと私の事かと思って
胸が苦しくなった。
だから、私が背中に紙を貼り付けられ気づいてない間の事を思うと恐ろしかった。

今でもたまにそのこと思い出してしまう、が終わったことだと自分に言い聞かせて
不安を取り除いている。


19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 23:06:01.71 ID: qmoZPfZw0

川 ゚ -゚)訪れ

チャイムが鳴った。
私は玄関に行き、戸を開ける。若い男の声で挨拶された。

( ´∀`)「すいません、警察のものですがモナ・・・」彼の声はいくぶん険しかった。

警察の人といっても、相手が名乗るだけで私には見えない。
でも、しょうがないので私は信じることにした。

川 ゚ -゚)「なんでしょうか?」と私は返事をした。

そして自分が交番のものだと私に話をした。
途中で、私の目が見えないことに気づくと声から険しさが取れた。
その後は「買い物はどうしているのか?」とか生活のことで話していた。

( ´∀`)「何か困ったことがあれば、モナまで連絡してくれだモナ。」
彼はそういって交番の電話番号を書いた紙を渡した。
私は当然読めなかったが、気にしなかった。


20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 23:07:34.29 ID: qmoZPfZw0
そして本題へ入った。

( ´∀`)「最近何か不審な事はありませんでしたかモナ?」と彼は聞いた。

川 ゚ -゚)「いえ、特には」とテンプレ通りの返事を返した。

( ´∀`)「では、不審な若い男を見ませんでしたかモナ?」

川 ゚ -゚)「いえ・・・」

その後、少しやりとりがあって彼は帰っていった。
実は思いあたりが合ったのだが、ほんの些細なことなので報告しなかった。
その事はというと、ピンポンダッシュである。
昼前にあったのだが、子供の悪戯だと思い気にしなかった。
もし、強盗が入ってきて酷い事をされそうになっても、舌を噛んで死ねばいいと
私は思っていた。


22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/30(日) 23:09:31.35 ID: qmoZPfZw0
そういえば今朝、毎日の習慣である換気をしているときに
外が騒がしかったのを覚えている。
パトカーの音や人のざわめきを聞いた。
しかし、そのときは私には関係ないであろうと思い二階の自室へ戻っていった。


不安に思いながら私は玄関から居間に向かった。
そのとき台所から音がしたのである。硬質な音だ。
棚に積んである皿が音をたてたようだった、誰も触れていないのに
音が鳴ることは多くはないがあることだった。

不安で胸がざわめいた、深い暗闇の向こうから何かがいる様な感じを受けた。
しかしすぐに考えすぎだとわかった、台所で手探りをしたら溜まっていた食器を
見つけたからだ。

12月10日のことだった。


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comments

これ、暗いところで待ち合わせじゃね?

-:2007/10/01(月) 13:35:41 | URL | [編集]

まんま乙一だな。

-:2007/10/01(月) 13:42:56 | URL | [編集]

下手すりゃ法に引っ掛かるんじゃ
精神病もそれで終わったしな

-:2007/10/02(火) 00:28:21 | URL | [編集]

乙一の「暗いところで待ち合わせ」にAAくっつけただけだな。文も全く同じだし。

-:2007/10/02(火) 00:49:33 | URL | [編集]

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