--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

10.22

( ^ω^)ブーンは雷のようです 第1話【雷と笑顔】

3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:20:49.02 ID: QG+QbgpYO
閃光。
耳をつんざく爆音。
一瞬奪われた視界が徐々に戻ってくる。

だが、目の前に立っていたのは、見慣れた親友ではなかった。
僕は目を疑った。
さっきまで僕と口論していた親友はどこへ消えたんだ。
目の前に立っている、この黒こげの肉塊はなんなんだ。

静まった教室に、肉塊が倒れる音だけが響く。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

誰か1人が叫ぶと同時に、教室中に悲鳴がこだました。
悲鳴にまじって嘔吐音が聞こえる。
気が遠くなりそうなくらいの異臭が漂ってきた。
急に喉の辺りが熱くなり、僕も教室の床に吐いた。
顔をあげると、かつて親友だったそれと目があった。

(;^ω^)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:21:42.32 ID: QG+QbgpYO
教師が何人も教室に飛び込んできた。
教室に入るなり、悲鳴をあげる女教師。

「これは、いったい……何が起きたんだ…?誰か事情を説明できるのはいないか?」

男子生徒が、口の周りをふきながら僕を指差した。

「ブーンが…やりました……」

違う。そんなはずない。
僕はやってない。
僕にこんなことできるわけないじゃないか。
なんで僕が?
やってない。
僕じゃない。
信じたくない。
僕じゃない僕じゃない僕じゃ…



6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:22:54.17 ID: QG+QbgpYO
第1話【雷と笑顔】



( ^ω^)「ホント、台風は地獄だぜ!フゥハハハーハァー」

(;'A`)「おい、ブーン!ふざけてないではやく行くぞ!
    ちくしょう。傘さしても濡れやがる……」

ξ;゚⊿゚)ξ「台風来るのは明日だって言ってたのに!」


なんでみんなもっと台風を楽しめないのだろう。
台風とか地震とか大雪とかでわくわくするのは僕だけなのだろうか?

僕らはVIP高校の一年生。
僕もドクオも別にこれといって目立つことのないマイナーキャラだ。



7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:24:02.80 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「ツンのブラは水色だお!透けブラ!透けブラ!透け透けブラブラ!」

ξ///)ξ「ちょっと!何バカなこと言ってんのよ!」

('A`)「俺は見てねえぞ!」

べつにクラスの中心にならなくても、ドクオとツンがいれば楽しい。
ツンはクラスで1、2を争う美少女だが、本人は気づいてないらしい。

(;'A`)「やべえ。雷までなりだしたぞ!」

ξ゚⊿゚)ξ「はやく帰りましょ!」

( ^ω^)「もうちょっと遊ぶお!せっかくの台風なんだお」

(;'A`)「ハァ?!」



9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:25:37.09 ID: QG+QbgpYO
雨がどんどん強くなってくる。
それと一緒に、テンションもあがってくる。

(;'A`)「」

ξ;゚⊿゚)ξ「」

( ^ω^)「聞こえないお!!」

雨の音で声が聞き取れない。
一瞬、真っ白になったかと思うと、雷鳴が耳をつんざいた。

( ^ω^)「おお!今のは近くに落ちたお!」

これでこそ台風。日常で味わえる非日常。
だから台風はやめられない。

ξ;゚⊿゚)ξ「もう危ないから帰ろう!」

かろうじてツンの声が聞こえた。

( ^ω^)「何言ってるんだお!今から盛り上がるんじゃないかお!」

声はツンに届かなかったようだ。
もう一度叫ぼうと、口を開いた

また、一瞬の閃光とともに、耳が少しの間聞こえなくなった。




10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:27:10.32 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「おおお!」

(;'A`)「……」

ξ;゚⊿゚)ξ「……」

(;'A`)「おまえ大丈夫か?」

雨が少し弱まり、ドクオの声が聞こえた。
2人ともやけにびびっている。


( ^ω^)「2人ともこれぐらいでびびるなお」

(;'A`)「そうか。よかった。とりあえず雨が弱まるまで俺の家で雨宿りしようぜ」

ξ;゚⊿゚)ξ「そうね」

僕らはドクオの家に走った。




11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:29:11.20 ID: QG+QbgpYO
ドクオの家は金持ちだ。
リビングには駅の看板ぐらいの液晶テレビがある。
その超高画質大画面でAVを見るのがドクオの楽しみらしい。


J( 'ー`)し「雨がやむまでゆっくりしてってね。シャワーは一階と二階にひとつずつあるから」

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとうございます」

( ^ω^)「じゃあ家に連絡するお……あつっ!」

('A`)「どうした?」

ポケットに突っ込んだ指が赤く火傷していた。

( ^ω^)「?」

おそるおそるもう一度ポケットに手を入れてみる。
携帯がものすごく熱い。

( ^ω^)「真っ黒焦げだお?」

('A`)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

('A`)「おまえさ、ほんとになんともない?」

ドクオが僕の顔を覗き込んだ。
キモいから近くで見ないでほしい。




13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:31:06.31 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「なんでだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あんた、雷に撃たれてたわよ」

( ^ω^)「んなバカな」

('A`)「いや実際見たし」

( ^ω^)「見間違いだお。とりあえず電話貸してくれお」

('A`)「ほらよ」

ドクオが携帯を投げてよこした。

( ^ω^)「おっと」

僕はキャッチしそこねて、携帯を床に落とした
かと思った。

パチッとはじけるような音とともに、携帯はいつの間にか僕の手に吸い寄せられた。




14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:33:07.57 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「?」

('A`)「おまえ今何した?」

( ^ω^)「なにも」


確かに見た。
携帯が、磁石に吸い寄せられるように僕の手に収まったのを。

僕は携帯を開いた。
電源がつかない。

( ^ω^)「これも壊れてるお」

('A`)「んなバカな。渡したときはついてたぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「雷に撃たれたせいで、電気が残ってて壊れたのかも」

おいおい。
だったらなんで僕は生きてるんだ。
普通、雷なんかに撃たれたら死ぬだろう。




16 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:34:44.64 ID: QG+QbgpYO
僕が壊れた携帯をいじっていたら、急に鼻の穴に何か押し込められた。

(;^ω^)「ちょwww何するんだおwwww」

ξ゚⊿゚)ξ「プラグよ」


見ればわかる。
それよりツンは何がしたいんだ。
僕の鼻から伸びるコードは、ドクオのPS3に繋がっている。


(;'A`)「おい、きたねえだろ!」

ξ゚⊿゚)ξ「待ちなさいよ。実験よ実験」

こんなんで電源がついたら、僕はいったい何なんだよ。
ツンはたまに天然かわからないけどバカなことを考える。

ツンがわくわくした様子でPS3の主電源を入れた。




18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:36:17.83 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「こんなんでつくわけな……」

PS3に赤いランプがついた。
僕とドクオが呆然としている中、ツンがPS3を起動した。

ξ゚⊿゚)ξ「ほら!私の推理はあってたのよ!」

(;'A`)「こりゃすごいな。ブーン、おまえ世界ビックリ人間コンテストとか出れるぞ」

待ってくれ。
なんで鼻にプラグをさしただけで、PS3が起動するんだ。
それに、僕はあんな変人の仲間入りなんかしたくない。


('A`)「もしかして、ツンの言う通り本当に体に電気が残ってるんじゃね?」

( ^ω^)「そんなことあるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「実際それしかないじゃない」
確かにそうだが。




19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:38:05.67 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「とりあえず医者にいって直してもらうお」

ξ゚⊿゚)ξ「べつに直してもらわなくてもいいじゃない」

全然よくない。
ツンやドクオは、友達に面白いことが起きたぐらいしか思ってないだろうけど、
当事者の僕にとってはかなりの大問題だ。
心臓とか脳とかに障害が残るかもしれないし、携帯がぶっ壊れるのはつらい。


ξ゚⊿゚)ξ「でも停電のとき便利だし、テレビ出れるかもよ」

('A`)「確かに使いこなせれば便利だぜ?」

( ^ω^)「そんな厨能力いらないお」




20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:41:13.55 ID: QG+QbgpYO
僕は鼻からプラグを抜いた。

('A`)「おい、それ拭いとけよ」

ξ゚⊿゚)ξ「さっきみたいに、携帯落としそうになっても手に吸い寄せれるなんて便利じゃない」

( ^ω^)「それもそうだお…」

僕はPS3のプラグを服で拭きながら考えた。
でも、もし感電とかしたら大変だ。

自分の手をじっと見てみた。
本当に電気が残っているんだろうか。

机の上にドクオのPSPがあるのが目に入った。
そっと手をかざしてみる。

ξ゚⊿゚)ξ「電気が流れるのをイメージするのよ!」

ツンはカンで言っているのだろうか。
とりあえず言われたとおりにしてみる。




21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:42:35.15 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「!」

まさかの事態だ。
何も起きないだろうと冗談でやったつもりだった。
僕の手のひらから青い光がドクオのPSPに伸びた。

ξ゚⊿゚)ξ「すごい!」

PSPはだんだん僕の手に引き寄せられてくる。

(;^ω^)「信じられないお…」

('A`)「おい!ちょっとまて!それ俺のPSPじゃねえか!」

ドクオのPSPからだんだん黒い煙が出てきた。

(;'A`)「おい、ブーン!やめろ!」

( ^ω^)「やめろといわれても」




24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:44:36.99 ID: QG+QbgpYO
ふっと手の力を抜く。
青い光が消え、ドクオのPSPが床に落ちた。嫌な音とともに。

ξ゚⊿゚)ξ「すごいわブーン!やっぱ電気が使えるのよ!」

ツンが自分のことのように喜んでいる。

(;'A`)「うわっ!液晶死んでんじゃん!しかもなんか変な液でて来たし!」

J( 'ー`)し「台風弱まったわよ~」

( ^ω^)「じゃあ僕はここらへんで」

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとうございました~」

J( 'ー`)し「いいのよ。いつもドクオと仲良くしてくれてありがとね」

ξ゚⊿゚)ξ「いえいえ」

( ^ω^)「じゃあドクオ。ばいぶー」

('A`)「待てコラ!PSP弁償しろ!」

ドクオの罵声を浴びながら、僕はドクオの家を出た。




26 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:46:16.83 ID: QG+QbgpYO
( ^ω^)「ただいまだお」

(*゚ー゚)「おかえりぃ!」

玄関に入るなり、目の前に妹がいた。
どうやら僕が帰ってくるまでずっと玄関で待っていたようだ。

( ^ω^)「しぃはもうごはん食べたかお?」

(*゚ー゚)「食べたぁ!お兄ちゃんも食べるぅ?」

しぃは粘土で出来たまんじゅうを差し出した。
僕はそれを受け取り、口へ持っていき食べるふりをする。

( ^ω^)「おいしいお」

しぃは顔をパッと明るくさせ、満面の笑みを浮かべた。
僕が遅くに帰ってくると、しぃはたいてい「ごはん」をつくって待っている。
昔は何かよくわからない物だったが、最近、まんじゅうだとわかった。




27 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:48:48.90 ID: QG+QbgpYO
しぃは中学2年生だ。
僕が中学3年。つまりしぃが小6の時に、家が強盗にあった。
僕はそのとき家にいなかった。
強盗は両親を殺し、しぃも殺そうとした。
しかし、悲鳴を聞いて近くにいた警察が駆けつけて、強盗は捕まった。
僕がしぃのもとに行ったときは、しぃはまばたきもせず、一言も喋れなかった。
精神的なショックによる緘黙症らしい。
それから、喋れるようになったものの、今でも精神年齢は幼稚園児と同じぐらいだ。
今は親戚の保護を受けて生活している。




28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/10/21(日) 23:50:34.66 ID: QG+QbgpYO
しぃはヒョコヒョコと僕のあとをついてくる。

( ^ω^)「そうだお。しぃ、マジックを見せてあげるお」

(*゚ー゚)「ほんとぉ?うれしい!」

僕は近くにあったボールペンを手に取った。
ドクオの家でやったのと同じ感覚のはずだ。
自分の手からボールペンへ電気が流れるイメージをしてみる。
青い光がボールペンと僕の手を結んだ。

(*゚ー゚)「うわぁ」

しぃが感激したようにボールペンを見つめる。
さらに僕はしぃの手のうえにボールペンを置いて見せた。

(*゚ー゚)「すごい!」

しぃはいつまでもボールペンを調べている。
しぃの笑顔が見れるなら、この電気だっていいかもしれない。
そんな気がしてきた。
スポンサーサイト

( ^ω^)ブーンは雷のようです
トラックバック(0)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。