--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

09.13

川 ゚ -゚)狼は赤頭巾を想っているようです 5

90 名前: ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:27:45 ID: d7zpVHaf0

今日、ショボンに飲みに行こうと誘われた

理由は『私はいつも冷静沈着だから酔わせて意外な一面を見てみたい』から


……いつも、か

ショボンに言わせれば、私はいつもと変わらず冷静沈着らしい

なら彼女と行動してからの1年間、私は何も変わってないのだろう




贖罪の方法を探して早1年

私はいつになったら彼女に謝る事ができるのだろうか?





川 ゚ -゚) ~狼9~


92 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:32:45 ID: d7zpVHaf0

クレーター群。

今となってはそう呼ばれただけでどこを指すのかすぐ理解できる。


3年前、ここで暴動があった。
その時VIPはvipperや研究所で作られた兵器などを用いて暴徒と交戦した。
暴徒は銃器や重火器などを使って抗戦するもvipperや兵器を止める事はできなかった。

元より暴徒たちはvipperに抗う手段はなかったのだ。
だいたい火力が違いすぎる。


vipperが扱っていた兵器は様々だった。
猛毒ガスや火炎放射機。
兵力を上げるためのクローン兵やサイボーグ兵。
超能力者や魔法使い、ゴジラまでもが投入されたと聞くがおそらくはデマだろう……どこのSFだ?

……そしてvipperのサポートをする戦闘支援AI端末。


故に暴徒は皆殺しにされたと聞く。


その激しい虐殺行為がこの地区一帯を更地にしてしまったのだ。


93 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:35:38 ID: d7zpVHaf0

その爪痕はクレーターという形でもこの場所に残している。
故にクレーター群と呼ばれている。


川 ゚ -゚)「……懐かしいな」

COOLが初めて使われた日も3年前だった。
遠隔操作で端末に指令を送ってCOOLはvipperのサポートをした。
『探査』で地雷や武装した者を感知し、『対遠距離射撃・砲撃』でvipperを守った。
そして最後は『神罰』を使い、周りの者たちを皆殺しにした。

川 ゚ -゚)「まあ、その影響で端末は壊れてしまうがな」

思わず呟く。
『神罰』の威力は『鉄槌』のはるか上を行く。
そのため端末自身が耐え切れなかったのだ。
まあ、もともと『神罰』は自爆システムみたいなものだから、端末が壊れるのは想定の範囲内だったが。


一応、今でも『神罰』は使える。
なんとかこの体でも耐えられるように威力も少し抑えるよう改良した。
しかし、それでも反動が大きいことが予想されるので、今後あまり使いたくないものだ。




私は数あるクレーターの1つを見ながらそう思った。

94 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:38:11 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「しかし、ジョルジュはどこにいるのだろう」

この辺一帯は更地にもかかわらず、ジョルジュの姿が見えない。
現在の時刻は21時27分。
待ち合わせは22時だからまだ早かったかな?

川 ゚ -゚)「む?」

『探査』で動いている金属を感知する。
反応した場所を目で確認する……そこには一際大きく深いクレーターがあった。
おそらくこの反応はジョルジュのものだろう。

川 ゚ -゚)「さて、どんな話をするのだろうか?」

私はそのクレーターの中に入っていった。

川 ゚ -゚)「む?」

果たしてジョルジュはそこにいた。
そして、その隣には見知らぬ女性もいた。
髪は白く、顔色も白く、目のくまが際立っていた。
どこかの病院から抜け出してきたのか?
年は大体20前後だろうか?

从 ゚∀从「……」

96 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:40:43 ID: d7zpVHaf0

とりあえず白髪女は無視するとしよう。

川 ゚ -゚)「やあ、随分早いな」
  _
( ゚∀゚)「お互い様さ。約束の時間はまだのはずだけど……まあいい。クーも来たことだし話を始めよう。
     ちなみにこいつはハインリッヒ高岡。ハインって呼んでやってくれ」

川 ゚ -゚)「把握した。あとキミたちの身分を教えてくれると嬉しいのだが」
  _
( ゚∀゚)「警察って言わなかったか?」

川 ゚ -゚)「それは嘘だろう?」
  _
( ゚∀゚)「……」

ジョルジュは沈黙する。
やっぱりか。
  _
( ゚∀゚)「どうしても言わないと駄目か?」

川 ゚ -゚)「……別に言いたくないなら言わなくていい」
  _
( ゚∀゚)「助かる」

教えてもらえたら嬉しいが別に聞いても意味のないことだろうしな。
聞いても聞かなくても私のとる行動は2つだけ。
放置か殺すかだけなんだし。

99 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:44:14 ID: d7zpVHaf0

  _
( ゚∀゚)「じゃあここに呼び出した要件を言わせてもらうか。
     単刀直入に言う。俺たちの仲間にならないか?」

川 ゚ -゚)「単刀直入すぎて意味が分からない。順を追って話せ」
  _
( ゚∀゚)「あー、すまんな。お前vipperと喧嘩してるんだってな?」

川 ゚ -゚)「まあ、不可抗力でだがな」
  _
( ゚∀゚)「俺は……いや、俺たちはVIPのやり方に強い反感を覚えている。
     そんなわけで同士を勧誘しに来たんだ」

同士、というのは私のことか?
考え事をしてる間にジョルジュは話し続ける。
  _
( ゚∀゚)「俺らのVIPへの不満はピークに達している。時期を見極めて反旗を翻すつもりだ」

川 ゚ -゚)「……」
  _
( ゚∀゚)「vipperと戦って返り討ちにしたお前の実力は高く見ている。だから協力してほしい」

101 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:47:59 ID: d7zpVHaf0

なるほど、話は分かった。
その話を聞いて私はジョルジュに答える。

川 ゚ -゚)「それはできない」
  _
(;゚∀゚)「……理由を聞かせてもらおうか」

ジョルジュは戸惑っている様子だ。
おそらくは私が素直に仲間になると思っていたのだろう。
誘いを断った理由を話す。

川 ゚ -゚)「私の望みは、生きたい……ただそれのみだ。キミのいう協力とやらは私に戦えということだろう?そういうことなら協力はできない」
  _
(;゚∀゚)「……」

川 ゚ -゚)「生きたいと願ってる者に戦場に赴け、というのは私の行動理念にない。他を当たれ」


もう話すことはない。
私は2人に背を向ける。
さてと、家に帰るかな……いや、大家に怒鳴られにいくのか………………はぁ。





从 ゚∀从「ちょーっと待ってくれないか?」


104 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:50:18 ID: d7zpVHaf0

帰ろうとする私に白髪の女性、ハインが呼び止めた。
どうしたのだろうと思い、振り返る。


从 ゚∀从「敵の敵は味方じゃないんだよ。このまま立ち去ろうとするなら遠慮なくヤっちまうぜ?オレたちの目的を知られてしまったからな」
  _
(;゚∀゚)「ちょ、おま……」

川 ゚ -゚)「……」

ふむ、正論だな。
情報という物はどこから漏れるか分からない。
故に漏れる箇所を見つけ、修理するのは当然といえよう。

しかし私とて簡単にやられてやるわけにはいかない。
クールに対処させてもらうか。


…………カウントダウン開始、残り30秒。



川 ゚ -゚)「そういうことなら致し方ない。キミらを倒すしかないな」
  _
(;゚∀゚)「ちょ……」

从 ゚∀从「くくく……ジョルジュ、下がってろ」

105 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:52:33 ID: d7zpVHaf0

ハインは太ももから内反りのナイフを2本取り出す。
そうして2本のナイフをそれぞれ1本ずつ握り、こちらを見ながら構える。

しかしこの動作に余裕が見られたのは私の気のせいではない。
私が武装するのを待っているのだろうか、ハインは構えたにもかかわらず攻撃してくる様子を見せない。
一応私の太ももにも銃を隠し持っているのだが、3mという距離では撃つ前に切られるだろう。


まあ銃を使うよりはこちらのほうを使うがな。

从 ゚∀从「さて、準備はいいか?」


間抜けめ。

川 ゚ -゚)「……残り10秒」

从 ゚∀从「は?」





川 ゚ -゚)「………5、4、3、……上位項目『COOL』実行」




108 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:55:23 ID: d7zpVHaf0

上位項目『COOL』を実行後、間を置かずに『対遠距離射撃・砲撃』の項を開き実行。
その瞬間、私の体を電流が奔る。
ハインはそんな私の様子に驚いたみたいだ。

从;゚∀从「お前……何者だ?」

思わず聞いた、という感じだな。
その問いに私は答える。

川 ゚ -゚)「……狼さ」

そう答えて私はハインに手の平を向ける。
その様子に何か感じたのだろうか、ハインは急速で後ろに飛び跳ねて回避しようとするがもう遅い。



私はハインとの距離を詰めて、彼女の胸に手の平を宛て、電流を流し込んだ。



从;゚∀从「がっ!!!!」

飛び跳ねた勢いに電撃のショックが加わり、ハインは約20mほど吹っ飛んだ。
その後、ピクピク痙攣していたがやがて治まり、遂には動かなくなった。

从 ∀从「……」

109 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 22:58:01 ID: d7zpVHaf0

  _
(;゚∀゚)「……」

その様子を見ていたジョルジュは唖然としていた。
この様子なら戦うまでもないな。

川 ゚ -゚)「さて、次はキミの番だが……今後私に関わらないと誓うなら見逃そう」
  _
(;゚∀゚)「ッ!!」

ジョルジュは脅しておけばいいだろう。
私に関わったらあの白髪女のようになる、というデモンストレーションを見せた後だ。
ジョルジュはハインが戦うとき驚いてたのだから、今回の戦いはハインの暴走に違いないだろう。
ならばこの男が今後、復讐のために牙をむくことはないはず。
仮に牙をむいてきたとしても全て叩き折ってや……る?


川;゚ -゚)「何?」
  _
(;゚∀゚)「あれ?」

私とジョルジュはお互い同じ場所を見つめてしまった。
その場所にはもぞもぞと動く影があった。

从 ;∀从「げほっげほっ!!うへぇ、効いたぜクソッタレ。あーあ、涙まで出やがる。最近涙腺がゆるくなったんかねぇ?」

111 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:00:47 ID: d7zpVHaf0

ちょっと待て。
私はたしかに心臓に向けて電撃を放ったぞ。
あの距離じゃ回避はできないし、奇跡的に生きてたとしてもすぐ立ち上がることなどできないはずだが?

从 ゚∀从「ふぅ、ホントに何者なんだよお前は」

川;゚ -゚)「それは私の科白だ。何であれだけの電流を浴びて生きてるのだ?」

从 ゚∀从「あー?」

ハインは私とジョルジュを見てる。
私はジョルジュの表情を覘いてみた。
彼もハインの様子に驚いてるみたいだった……知らなかったのか?

从 ゚∀从「……チッ!なんかおかしな空気になっちまったから説明してやんよ」

戦闘中だというのに……しかも先ほど心臓めがけて電撃を喰らわせたのに随分余裕だな。
まあいいや、説明を聞けば疑問も解消させるだろうし聞いてみるか。

从 ゚∀从「オレは昔、とても貧乏でな、ストリートチルドレンしてたんだ。
     そんなオレにVIPのお偉いさんが声をかけてきたんだよ、最新医学の臨床実験の試験体になってみないかってな。
     昔のオレは幼稚でな、誰かのために成って金も貰えるなら、と思って首を縦に振ったよ」
  _
(;゚∀゚)「……」
川;゚ -゚)「……まさか」


112 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:03:07 ID: d7zpVHaf0

从 ゚∀从「そのまさかだよ。
      オレは研究員どもに体中を弄繰り回された。
      医学のためじゃねえ。不死身の兵力のための人体実験だったわけだ。
      その実験の成功例はオレ1人のみ。様々な薬品を投与されたり、治癒力を量るために拷問も受けたりした。
      おかげで無限1up人生さ。アリガトVIPクソヤロウだね」
  _
(;゚∀゚)「それがお前の力か」

从 ゚∀从「ジョルジュ大正解ー☆
      まあそんなわけで研究所を脱走してジョルジュたちに匿ってもらってるんだ。
      そしていつかはVIPのお偉いさんをぶっ殺すのがオレの夢さ。
      死なない生に生きる意味なんざないからな、こんな体にした奴らをぶっ殺さなきゃ気がすまねえ。
      ……こんな体にした研究員も、それを指示したVIPの頭もな!」



川;゚ -゚)「なるほど、それがキミの行動理念か」

从 ゚∀从「そうさ。……さてと、次はお前の番だぜ。お前は何者だ?説明してもらうぜ」


114 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:05:36 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「ふむ、私だけ話さないのはフェアじゃないな」


そうして私は説明した。
学習型戦闘支援総合AIの1つ、『COOL』を作り出し、自我を与えたこと。
それを周囲に危険視され、殺されかけたこと。
そして、クーと『COOL』が生き残る為に同化したこと。

川 ゚ -゚)「だから私の望みは、生きたい……ただそれのみなのだ」

実は他にも望みはあるが、それも生きてないと実現できないのであえて説明しなかった。
2人は驚きの表情を隠さず私を見つめてる。
やがて、ジョルジュは口を開いた。
  _
(;゚∀゚)「サイボーグに不死身人間かよ……なんてびっくり人間なんだてめーらは」

川 ゚ -゚)从#゚∀从「一緒にするな!」

  _
(;゚∀゚)「ごめんなさい」

こんな不気味人間と一緒にされたらたまったもんじゃない。
なのに今、ハインとハモってしまった。
ちょっぴりヘコむ。

まあいい、気を取り直してこの後どうするか考えないとな。


115 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:08:28 ID: d7zpVHaf0

さて……。

从 ゚∀从「さあて」

む?
ハインはどうするか考えたのか?
まあ大体のところはどうするか理解してるが。

从 ゚∀从「さっきのやられた分は倍返ししないとな!」

川;゚ -゚)「っ!!」

やはりか。
何となく分かってはいたがそういう行動をとられると心臓に悪い。
『対遠距離射撃・砲撃』が効かないなら『鉄槌』でやるか?

川;゚ -゚)(しかし、今日ショボンに世話になったばかりだしなぁ)

さすがに1日で2回世話になるのは申し訳ないと思うので、『鉄槌』は使用しない方向で考える。
となると……これか。
私は太ももから銃を取り出し、私に特攻を仕掛けてるハインに向ける。

川 ゚ -゚)(5mまで近づいてきたら電撃を。5m以上離れてたら銃で威嚇を。……それでバテるのを待つか)

ハインはその不死身性を利用して真っ直ぐ私の方に向ってくる。
頭を狙えばとりあえずダウンさせることはできるが、腕で頭をガードしてるためうまく狙えない。

ふむ……なら胴体かな。


118 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:10:58 ID: d7zpVHaf0

3発発砲する。
いずれも命中。
それでもハインは怯まず特攻してくる。

あと12m。

さらに5発発砲。
今度は手足を狙った。
両腕に2発、右足に2発命中。
多少バランスを崩したがすぐに体勢を立て直し、こちらに向かって来る。

あと7m。

そろそろ発砲するのをやめて電撃を与えるタイミングを図る。





さて、もう1度くら…………え?





119 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:13:26 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「む?」

从 ゚∀从「これは」
  _
(;゚∀゚)「…?どうした?」



半径50m内で動く金属類を感知した。
しかも数が多い。
ハインも異変に気づいて止まったみたいなので、私は彼女の追撃はないと判断し、感知した方角を見つめた。
ジョルジュは気づいてないみたいだった。
ニブチンめ。


从 ゚∀从「あー……シラけちまったよ」



ふむ、これはハインにも予想外なのだろう。
ならば意見を求めてみるのも悪くないな。


123 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:15:55 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「どうするのだ?この反応は間違いなく武装してる者の反応だぞ。おそらくはvipperだろう」
  _
(;゚∀゚)「なっ?!」

从 ゚∀从「……」

む?
動く金属類が他の方角からも来てるのか。


从 ゚∀从「足音が静かな上に多くて判別しきれねえな。クー、数はどのくらいだ?」

川 ゚ -゚)「おおよそ100だな。……見事に囲まれてるから逃げようがないぞ」

从 ゚∀从「しょうがねえな……ジョルジュ!ここはクーと共闘戦線を張る!!お前もタマがついてるんならグズグズしてないで準備しろ!!」
  _
(;゚∀゚)「全力で把握した!!」


124 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:18:17 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「……私も戦うのか?」

できれば戦いたくないな。
牙をむかれたら叩きのめすのが私の主義だが、ハインが頑張れば私が出張るまでもない気がするんだが。
だって生きたいんだし……だからあまり戦いたくないんだし。

从#゚∀从「ふざけた事抜かしてんじゃねーぞサイボーグ!!」

あ、ちょっとカチンときた。

川 ゚ -゚)「……サイボーグ言うな女版土管工」

从#゚∀从「あー?喧嘩売ってンのか?今なら大人買いするぞクソロボコップ!!」
  _
(;゚∀゚)「お前らいいかげんにしろよ……」

ジョルジュは私たちの間に入って言った。
彼は戦闘準備を終えたようだな。

川 ゚ -゚)「ん?……ほう、キミもP226を使ってるのか」
  _
( ゚∀゚)「ああ、これが一番扱いやすいんでな」

从#゚∀从「……何、同志見つけたりって顔してんだ2人とも」

川 ゚ -゚)「っと、おしゃべりはここまでのようだな。来るぞ」

从#゚∀从「おしゃべりしてた奴がいうな!」


126 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:20:34 ID: d7zpVHaf0

クレーターの外からこちらを覗き込む顔があった。

( ∵)「……『COOL』確認…………それと何故か『エンジェル』がいるぞ……」

( ∵)( ∵)( ∵)( ∵)「ナ、ナンダッテー!!」


从;゚∀从「ちょwwwwwお前らクローンしすぎwwwwwww」

あまりの奇怪さにハインは思わず叫んでた。
まあ、私はそういうのを見慣れてるから別に驚かないがな。
それよりも、先ほどvipperは何といった?

川 ゚ -゚)「……『エンジェル』?」

たしかにそう言ったよな?
『エンジェル』といえばたしか……3年前に活躍した超能力者のコードネームじゃなかったか?
まあ私は超能力者なんぞ信じてないからその情報はデマだと思ってたが、何故その名がvipperの口から漏れたのだ?

从;゚∀从「あー、それ、オレの元コードネーム」

納得した。
しかし、特殊な人間だということは分かるがこういうのを超能力者って呼べるのか?
しかも天使って……あまりにも合わなすぎだ。


128 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:23:16 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「天使っていうよりは悪魔だな」

思わず言ってしまった。
だがハインは気にする様子も見せずに答える。

从 ゚∀从「……否定はせんよ。それよりこの戦闘が終わったらさっきの続きだ」


はい?

川 ゚ -゚)「……キミたちは私を味方につけたかったんじゃないのか?」

从 ゚∀从「あたぼーよ!だから首を横に振ってる限り襲い続けるぜ!!」


なんとも呆れてしまった。

川;゚ -゚)「何て横暴な奴なんだ、キミは」

思わずツっこんでしまった。


132 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:26:10 ID: d7zpVHaf0

( ∵)「くっ!どうする!?」

( ∵)「慌てるな!1人増えたところでどうってことない!!作戦通りにいけ!!!」


説明しよう。
ただいま交わされた会話は、( ∵)A(仮名)と( ∵)B(仮名)による会話だ。
クローンだと区別できないから正直困る。

( ∵)「『エンジェル』といっても所詮は人間。恐るるに足りん!」

( ∵)「そうだ!『エンジェル』が加わったからといって私たちが失敗していいわけではないのだからな!!」

今の会話は( ∵)C(仮名)と( ∵)D(仮名)によるもの。
まったく、説明するのも疲れる。

……ところで私は誰に説明しているのだ?




そんな中、ぼそりとハインは言った。


从 ∀从「……『エンジェル』っていうな」



134 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:28:31 ID: d7zpVHaf0

从 ∀从「オレはその呼び名が大嫌いなんだよ。もし過去の自分が現れたらブッ殺したいほどにな!!」


ハインはvipperの大軍……というより大群に特攻を仕掛ける。



从#゚∀从「今はそんな過去の天使を呪い殺したい。そう願ってる悪魔……それがオレだからな!!」




なるほどな。
そう思う気持ちは分からなくはない。
しかしその戦い方はいささか危ない気がする。
死なないにしても動けなくなったら研究所に送られるんじゃないか?


川 ゚ ー゚)「仕方ないか。助太刀してやるぞハイン」

从#゚∀从「んな分かりきったこと今更言うな女シュワルツェネッガー!!
     早くこいつらをブッ殺しやがれ!!」

川 ゚ -゚)「……」


一体いつ頃からハインの頭の中で、私が戦うことが決まっていたのだろうか?
なんかすっごく損した気分になった。


135 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:31:03 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)「やれやれ」

ともあれ現状を確認する。

・実行してる項目は『金属探知』『対遠距離射撃・砲撃』『COOL』……上位項目により本体稼働率81,1321%
・現在私たちが立っている場所は大型クレーターの底
・そのクレーターの周りをvipper×100が包囲している。
・ジョルジュは今、私の傍にいて……おや?変装してる?いつの間に?
・ハインは特攻もとい暴走。馬鹿に付ける薬はない。


川 ゚ -゚)「で、何故変装を?」
  _
( ゚∋゚)「俺はお前らみたいなビックリ人間じゃねえんだし顔を知られたら困るんだよ」


ああ、納得した。


137 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:34:06 ID: d7zpVHaf0

しかし私たちの立ち位置は非常にまずい。
私たちはクレーターの底にいてvipperはクレーターの周りにいる。
このままだと上から集中攻撃を受ける。
弾丸程度ならなんとかできるが、重火器による集中砲火や有毒ガスなんか使われたらたまったものじゃない。

素早く動けるように『軍格闘術』の項を実行しし、ジョルジュに言う。

川 ゚ -゚)「とりあえずこのクレーターの外に出るぞ」
  _
(;゚∋゚)「どう考えても集中砲火です本当に(ry」

川 ゚ -゚)「安心しろ。何とか守ってやる」
  _
(;゚∋゚)「……男として立つ瀬ない言葉をくれてありがとよ」


しかしこの状況では『鉄槌』を使うことも考えなくてはならんな。
すまんなショボン、また世話になるかもしれん。






138 名前: 9話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:36:48 ID: d7zpVHaf0

川 ゚ -゚)の性能




C0.『金属探知』……これで動く金属(弾丸や武装した者)を感知。射程は50m。
              『COOL』実行中なら最大500mまで射程を伸ばすことができる。

C1.『対遠距離射撃・砲撃』……電磁場を用いて飛来する金属の軌道を逸らす。『COOL』実行中なら電撃で迎撃することも。

C2.『軍格闘術』……筋肉(主に義手・義足の人工筋肉)に電流を流すことによる肉体活性、またデータバンクから瞬時に戦闘知識を引き出す。
              『COOL』実行中でも性能はあまり変わらず。

C3.『COOL』……体内にあるCOOL本体の稼働率を80%ほどにする項目(普段は20%以下)
            100%にできなくもないが、すぐに熱で脳がやられてしまうため少し抑えている。
            80%でも熱で影響が出るが10分程度なら内蔵冷却装置で何とかやっていける。

C4.『鉄槌』……複合項目。『対遠距離射撃・砲撃』『軍格闘術』を組み合わせ、義手または義足に電流を奔らせる。
           『COOL』実行中のみ可。
           高電圧のため使用後はボロボロになるが、威力は絶大。レールガンの真似事もできる。

C5.『神罰』……??????????

C6.『徴収』……??????????



139 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:39:12 ID: d7zpVHaf0











               (この先にはまだ何も書かれていない)












川 ゚ -゚) ~狼10~


140 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:41:29 ID: d7zpVHaf0

ハインは特攻もとい暴走して敵の注意を引き付けた。
その間に私とジョルジュは何とかクレーターの外に出ることができた。
上位項目『COOL』実行、さらに『対遠距離射撃・砲撃』を実行して弾幕を逸らす。
念のためマニュアルナンバー12をロック、『対遠距離射撃・砲撃』『軍格闘術』を展開し、『鉄槌』をいつでも使えるようにする。

その後、ハインを捕まえて逃走することを提案する。
敵には徹底的にやるのが私の主義だが、今回、その案を出した理由は2点。


1点は私の電力不足が故。
ツンとの戦闘後に充電してないため、vipper全員に止めを刺すほどの電力が足りないから。
今回のvipperどもは何故か銃器のみしか使ってこないから、『対遠距離射撃・砲撃』だけで何とかなるという判断もある。
毒ガスや火炎放射器を使われることを覚悟してたのに少し拍子抜けだ。

もう1点は皆の体力を考えたが故。
ハインは先ほどの私との戦いで体力を消耗している上にvipperとも戦っている。
加えて言うなら何度か『対遠距離射撃・砲撃』でうっかりハインに電撃をぶつけてしまったのもある。
ジョルジュに至っては普通の人間なので、あまり戦場に長居させたくない。
そんなわけで私たちは逃走し、


川 ゚ -゚) 「……で、vipperを撒いた後、どうするか悩んでたところでキミの屋台を見つけて今に至るわけだ」

ノハ;゚⊿゚)「なるほど」


144 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: スマソさるった… 投稿日: 07/09/07(金) 23:56:31 ID: d7zpVHaf0

ノハ;゚⊿゚)「何というか……災難だったねおふたりさん」

从;゚∀从「まったくだ、今日で何回感電したのか分かんねえや」
  _
(;゚∀゚)「近くでビリビリしてるクーの隣にいて生きている気がしなかったぜ」

川 ゚ -゚)「まあ生きてれば結果オーライだ。其処に至るまでの過程なぞ忘れてしまったほうがいいぞ」
  _
(;゚∀゚)从#゚∀从「「ぶっちゃけ無理だ」」

ノハ;゚⊿゚)「てか姐さん、それは被害者の皆さんに言っちゃいけませんぜ……」


私たちは現在ヒートの屋台にいる。
撤退し、追手がいないことを確認した後、今後どうするかという話になった。

とりあえず休めるところがほしかった。
ハインとジョルジュは体力を消耗しすぎたみたいだったし、私は電力不足のため戦う力など殆ど残ってなかった。
電力不足で体も思うように動かないので近場が望ましい。



強烈な光を放つ屋台が私たちの前に現れたのはちょうどその時だった。


147 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/07(金) 23:59:28 ID: d7zpVHaf0

私はヒートと話して見通しのいいところまで案内してもらってそこで屋台を開いてもらった。
そして休憩した私たちだが、そこへヒートの質問が来た。
何があったのか、と。
まあボロボロの私たちは如何にも不審者っぽいので説明してやることにした。

私のこと。
ハインのこと。
ジョルジュのこと。
そして先ほどの戦いのこと。

最初、ヒートは驚いたがそれでも最後まで話しを聞くと、大変だったねえ、と言って一杯サービスしてくれた。

ノパ⊿゚)「で、これから姐さんたちはどうするんですか?」

川 ゚ -゚)「ここである程度体力を回復したら解散することにした。戦っても負け戦にしかならんだろうしな」

ノパ⊿゚)「そうですか……」

川 ゚ -゚)「で、ヒート。折り入って頼みたいことがあるのだが」


149 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:01:56 ID: agGtS6Au0

ノパ⊿゚)「何でしょう?」

川 ゚ -゚)「ここのイルミネーションで電気を使ってるだろ。その電気を少し分けてほしいんだ」

ノパ⊿゚)「それくらいお安い御用ですぜ!」

ありがとうヒート。
というわけで背中からコードを一本出す。
それを屋台に取り付けてあるバッテリーにつけ、充電する。
あまり吸い取りすぎるのもいけないから10分程度で充電を終わらせる。

川 ゚ -゚)「ん……これくらいあれば何とかなる。恩に着る」

ノパ⊿゚)「いえいえ!」

从 ゚∀从「っていうかさ、なんでそのバッテリーにクーのコードを刺せたんだ?」

川 ゚ -゚)「む?私は26本コードを持ってるから物によって刺すコードを変えてるんだよ。だから大抵の物なら刺せるんだ」

从;゚∀从「あー……さすがはサイボーグ」

川 ゚ -゚)「今度サイボーグと言ったら26本のコード全部突き刺すぞ?」


152 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:04:29 ID: agGtS6Au0

  _
( ゚∀゚)「あー、話の流れぶった切ってすまん。クーとハインに聞きたいんだが誰かここに近づいてくる奴とかいるか?」

从 ゚∀从「とりあえず足音は聞こえねえなあ、クーの方はどうだ?」

川 ゚ -゚)「ん?…………むぅ」

从 ゚∀从「どうした?」

川 ゚ -゚)「いやな、今まで言ってなかったんだがな……」



まあそれほど重要なことじゃないが言っておいたほうがいいな。

川 ゚ -゚)「実はな、ここのイルミネーションで膨大な電力を使ってるためか項目『金属探知』の電磁場が維持できないんだ。
     つまりな、金属探知もできないから敵を把握しにくいんだ」
  _
(;゚∀゚)从;゚∀从「「そんな重要なこと何で早く言わねえんだよ!?」」

川 ゚ -゚)「む?」

そんなに重要なことだったか?
まあ、でも安心しろ。

川 ゚ -゚)「神経を尖らせていれば20mくらいなら気配を感じることができるから安心しろ」
  _
(;゚∀゚)「なんつーか」
从;゚∀从「とてつもなく不安だ」


155 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:07:08 ID: agGtS6Au0

从;゚∀从「何かこのままだと大変危険な気がするから今日はもう解散しよう」
  _
(;゚∀゚)「だな」

川 ゚ -゚)「ヒート、大根をもう1つ頼む」
  _
(;゚∀゚)从;゚∀从「「お前もっと危機感持てよ!!」」

川 ゚ -゚)「だってここの大根美味しいからつい」

ノハ;゚⊿゚)「その言葉はありがたいんですけど今はおふたりの話を聞いたほうがいいかと……」

川 ゚ -゚)「……むぅ」

ちょっぴり残念。
そんな私の思いなんて知らないとでも言うように他の2人は席を立つ。
  _
( ゚∀゚)「サンキューヒート。休めたおかげで体力が少しばかり回復したぜ」

从 ゚∀从「機会があったらまた来るぜ。じゃーな!」

ノパ⊿゚)「おう!また来い!!」


そうして帰ろうとする2人。
おっとこの2人に言わなければならないことがあったな。
私は2人を呼び止める。

川 ゚ -゚)「2人とも。ちょっと頼みたいことがあるんだが」


157 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:10:24 ID: agGtS6Au0

  _
( ゚∀゚)「なんだ?」
从 ゚∀从「?」

正直に言うとこの2人にこんなことを頼みたくない。
頼んだらその流れでジョルジュの仲間になれ、と言われそうな気がする。
だが背に腹は変えられない。

川 ゚ -゚)「今日な、vipperに私の住居を破壊されたんだ。だからしばらく厄介になっていいか?」
  _
( ゚∀゚)「……」
从 ゚∀从「……」

川 ゚ -゚)「だめか?」
  _
( ゚∀゚)「ダメd「1つ聞いていいか?」从 ゚∀从

川 ゚ -゚)「なんだ?」

从 ゚∀从「お前は俺たちの仲間になるのか?仲間になるなら泊めてやる」
  _
(;゚∀゚)「ちょ、ハインお前っ!!」


ふむ。
とりあえず私の本音はこうだ。

川 ゚ -゚)「まだキミたちのことをよく知らないからその返答は保留……じゃ駄目か?」


161 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:13:45 ID: agGtS6Au0

  _
( ゚∀゚)「……」
从 ゚∀从「……」

始めは仲間にならないと言ったが、常にハインに狙われる危険性を考えての答えだ。
しかし、この返答だと泊めてくれないだろうな。
私は本音を語ったが、2人にしてみれば都合のいい戯言にしか聞こえないだろうしな。

そう考えたらこんな頼み事をするのが馬鹿らしくなった。

川 ゚ -゚)「……すまん、忘れてくれ。では機会があったらまたな」

さて、最後の大根を食べたら私も帰るか。
何やら背後でぼそぼそと話し声が聞こえるが気にしない。


  _
(;゚∀゚)「ふぅ……仲間じゃない奴を隠れ家に泊めることにならずにすんでよかったぜ。で、ハイン。いきなり何言い出すんだよ」

从 ゚∀从「……」
  _
(;゚∀゚)「おい、聞いてるのかオレ女!」

从 ゚∀从「……これはある意味チャンスかもしれんね」
  _
(;゚∀゚)「は?」


162 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:16:12 ID: agGtS6Au0

私も椅子から立ち上がり、ヒートの屋台を去ろうとする。

これからどうすべきだろう?
私の部屋が破壊されたから大家に謝りに行くべきかな?
大家に顔を出さなければ、私は事件に巻き込まれて最悪、死んだことにされるだろうしな。

なら帰らない方がいいかもしれないな。
貴重品は今持ってるバッグの中に入ってるだろうし。
帰ったら帰ったで弁償させられるかもしれないからこのまま別のアパートにトンズラしよう。


从 ゚∀从「おい、クー」

となると次はどこのアパートがいいだろうか。
とりあえずバーボンハウスに近いところがいいな。
ショボンに頼み込んで殆どのお金をあそこの金庫にぶちこんであるしな。
てかそうでもしないと空き巣天国だし。


从;゚∀从「おーい、クーさああん」

それに電力不足の状態でマニュアルを使用したのはまずかったな。
四肢に力が入らない。
この屋台で充電したが全く足りない……あとで充電しておいたほうがいいだろう。


从#゚∀从「おいコラ、クソサイボーグ!!」


164 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:18:52 ID: agGtS6Au0

川 ゚ -゚)「……サイボーグ言うな刺し穿つぞ。で、一体どうした?」

从 ゚∀从「お前を俺らの隠れ家に置いてやってもいいぜ」
  _
(;゚∀゚)「いきなり何を言い出すんだお前は!?」

从 ゚∀从「いいじゃねえかケツの穴の小さい奴め。クーを目の届くところに置いておいた方がいいだろ」
  _
(;゚∀゚)「む……確かにそうだがしかし!!」

从 ゚∀从「それに既成事実を作っておいた方が仲間にしやすいだろ?」
  _
(;゚∀゚)「む……むむぅ……」

川 ゚ -゚)「……」

既成事実の使い方間違ってないか?

  _
(;゚∀゚)「仲間にならないことを考えると隠れ家教えるのやばくねえか?」

从 ゚∀从「仲間になれば問題なし」

川;゚ -゚)「……」

ハインよ、仲間になる云々は私の意見を無視してないか?


167 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:21:19 ID: agGtS6Au0

結局ジョルジュは折れてしまったようだ。


从 ゚∀从「そんなわけでクーよ。ついてこい」

川 ゚ -゚)「やれやれ、忘れてくれと言ったはずだがな。だが助かった、礼を言う」

溜息をつきながらもジョルジュとハインについていく。
やれやれ……おっと?
  _
(;゚∀゚)「っと、危ねえな。肩貸してやる」

川 ゚ -゚)「すまない」

軽くよろめいたところをジョルジュに助けてもらい肩を借りる。
よろめいた原因は足に力が入らなかったせいだ。
やれやれ。

  _
(;゚∀゚)「はあ、こう弱々しいお前を見てるとさっきまでハインを痛めつけてた奴だと思えねえな」

川 ゚ -゚)「そうか?」


从*゚∀从「……」


170 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:24:00 ID: agGtS6Au0

  _
(;゚∀゚)「……何気持ち悪い目で見てんだよハイン」

从*゚∀从「いやあ、何かいいカップルだなあって思って。
      女いねえならクーでヤっちまえばいいんじゃないかと思ったんだよ」
  _
(;゚∀゚)「ビリビリ女はこちらから断るって」

从*゚∀从「えー?だってクーはけっこう顔いいぜ?このままベッドで絡み合えばいいのに」
  _
(;゚∀゚)「おまっ……!!」

川 ゚ -゚)「……」

はあ、まったく何を言い出してるんだか。
ハインは私に顔を向けて聞いてきた。

从*゚∀从「で、クー的にどう思う?こいつ今女いないからオレから推しておくぜ」

川 ゚ -゚)「恋愛事には興味無い」

从 ゚∀从「けっ、つまんねーの」


175 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:26:28 ID: agGtS6Au0

  _
( ゚∀゚)「んじゃ少し歩くぞ」

川 ゚ -゚)从 ゚∀从「「把握した」」


というわけで歩いた。
私はジョルジュの肩を借りて歩いた。
しばらくすると沢山の廃ビルの立ち並ぶ光景が目に飛び込んできた。


廃ビルと廃ビルの隙間の路地を歩いていると不意にジョルジュは止まる。
目的地に到着したらしい。
らしい、と言った訳は、その目的地を私は知らないから。
ジョルジュは目的地についたことを確認した後、ハインに尋ねる。
  _
( ゚∀゚)「ところでハイン、尾行とかないよな」

从 ゚∀从「ねーよ。んじゃ早く入っちまおうぜ」


川 ゚ -゚)「1つ聞きたいのだが、どこに入るというのだ?」

たまらず聞いた。
すぐに返答が来た。

从 ゚∀从「目の前に見えてるだろ。ここだよ」

川;゚ -゚)「目の前に見えてるものというと……おい、まさか」


178 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:29:26 ID: agGtS6Au0

今、私たちは廃ビル間の路地にいる。
そして私たちの目の前にはマンホールが1つ。

川;゚ -゚)「もしかしてここか?」

指をさし確認する。

从 ゚∀从「おう、ここだ」
  _
( ゚∀゚)「仮にもハインはVIPに追われてる身なんでな。察してくれ」

察した。そして後悔した。
彼らに頼むんじゃなかった。

まあ、中は思ったよりも綺麗だったが。
キッチンもあるしトイレもシャワーもある、あまりここの水を使う気にはなれないが。
物は散らかっているが部屋が汚れているわけではない。


川;゚ -゚)「よくもまあここまで人が住める状況にしたものだ」

从*゚∀从「もっと褒めて褒めてー」
  _
(;゚∀゚)「お前はここを設計する時何もしてなかったろ……。
     ま、ここは穴掘って入り口をマンホールで偽造した俺の自慢の隠れ家だ。
     そんなわけでクー、ここを使用するに当たって気をつけてほしいことが2つある」

川 ゚ -゚)「なんだ?」


181 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:32:54 ID: agGtS6Au0

  _
( ゚∀゚)「1つが尾行。もう1つがここのことを誰にも話さないでほしいということだ」

まあそうだな。
簡単にバレてしまったら隠れ家の意味がないからな。
ここに居候させてもらう身としては当然の注意事項といえる。

川 ゚ -゚)「把握した」

从 ゚∀从「あとは家事全般だな。クーの働きに期待してるぜ!」

川 ゚ -゚)「……把握」

居候させてもらう身として文句が言えないのが少し悲しい。
明日あたりにでも掃除を頑張るか。


从*゚∀从「じゃあシャワー浴びて寝よーぜ。今日はもうクタクタだっつの」

川;゚ -゚)「……下水の水で?」
  _
(;゚∀゚)「水道はちゃんと上水使ってるから!!」

川*゚ -゚)「それを聞いて安心した」


隠れ家の入り口が入り口だから下水を使ってるのかと思ったが、どうやら私の早とちりだったみたいだ。


185 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:35:30 ID: agGtS6Au0

その後の出来事を大まかに話すと。


ジョルジュとハインの隠れ家で充電して一晩過ごした私はショボンに昨日の件を報告した……もちろん隠れ家の場所は伏せてだが。
それを聞いたショボンはブチブチ言ってた。
うん、まあなんというか……すまんな。

その後、私が住んでいたアパートに行き“CAUTION  KEEP AUT”と書かれたテープを跨いで部屋に入った。
ここに戻ってきたのは大家に謝るためではない。
もともとトンズラする気満々なので気配を消しながら部屋の中を歩いた。
戻ってきた目的は探し物。
大抵の貴重品は持ち歩いていたが、ある物を持っていくのを忘れていたのだ。
ブーンによって破壊された部屋の瓦礫をよせて、ブツを探した。


数分後、探し物が見つかった。
瓦礫に埋もれて埃まみれになっていたが奇跡的に破れていなかった。
……よかった。


さて、隠れ家に帰るか。
いつまでもここにいたら警察に事情聴取されたり大家に弁償されかねんしな。


189 名前: 10話 ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:38:01 ID: agGtS6Au0

川 ゚ -゚)「ただいま」

从 ゚∀从「おう、おかえり。……ん、なんだそのノートは?」

川 ゚ -゚)「日記帳だ」

从*゚∀从「それを取りに行ってたわけか。よし、見せろ!」

川 ゚ -゚)「断る」

从;゚∀从「つまんねーの……あ、そうそう。今日ジョルジュがじいさん連れてくるから」

川 ゚ -゚)「じいさん?」

从 ゚∀从「オレらの世話をしてる奴だ。お前に会いに来るから粗相のないようにな」

川 ゚ -゚)「把握した」


190 名前: 10話・性能チェック ◆pGlVEGQMPE Mail: 投稿日: 07/09/08(土) 00:40:39 ID: agGtS6Au0

川 ゚ -゚)の性能




C0.『金属探知』……これで動く金属(弾丸や武装した者)を感知。射程は50m。
              『COOL』実行中なら最大500mまで射程を伸ばすことができる。

C1.『対遠距離射撃・砲撃』……電磁場を用いて飛来する金属の軌道を逸らす。『COOL』実行中なら電撃で迎撃することも。

C2.『軍格闘術』……筋肉(主に義手・義足の人工筋肉)に電流を流すことによる肉体活性、またデータバンクから瞬時に戦闘知識を引き出す。
              『COOL』実行中でも性能はあまり変わらず。

C3.『COOL』……体内にあるCOOL本体の稼働率を80%ほどにする項目(普段は20%以下)
            100%にできなくもないが、すぐに熱で脳がやられてしまうため少し抑えている。
            80%でも熱で影響が出るが10分程度なら内蔵冷却装置で何とかやっていける。

C4.『鉄槌』……複合項目。『対遠距離射撃・砲撃』『軍格闘術』を組み合わせ、義手または義足に電流を奔らせる。
           『COOL』実行中のみ可。
           高電圧のため使用後はボロボロになるが、威力は絶大。レールガンの真似事もできる。

C5.『神罰』……??????????

C6.『徴収』……??????????



スポンサーサイト

川 ゚ -゚)狼は赤頭巾を想っているようです
トラックバック(0)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。