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    2007

09.18

ξ゚⊿゚)ξは機関車なようです

5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:03:12.87 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「今日から僕は! 運転手だお!! 」

少し、太めの男。ブーンは機関車の運転手さんです。
機関車は、彼の持っているものしかまだありません。

( ^ω^)「よろしくだお、相棒! 」

( ^ω^)「みんなに、笑顔を届けるのが僕達の仕事だお!! 」



ξ゚⊿゚)ξ『馴れ馴れしいなこいつ』



~ξ゚⊿゚)ξは機関車なようです~


6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:04:21.15 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「早速仕事が入ったお。頑張るお」

初仕事に、ブーンはワクワクしてるみたいです。

ξ゚⊿゚)ξ『初仕事ktkr!! 』

機関車も、同じようにワクワクなようです。

( ^ω^)「えーっと、今日は幼稚園の遠足で山之駅まで行くんだお」

幼稚園児「わーい、きかんしゃだきかんしゃだ!! 」

初めて見る機関車に、子供達は大喜び。

( ^ω^)「おっおっおっwww子供は可愛いもんだおwww見てて癒やされるおwww」





ξ//⊿/)ξ『ひゃ、ひゃああああああ私の中にいっぱい入ってくるよおおおおおおおらめええええええ』


8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:05:18.22 ID: pR+Ty7cp0

幼稚園児「フカフカのいすだ!! 」

子供達は椅子の上で跳んだりはねたり、騒がしくしています。

(;^ω^)「ちょ、乱暴にしないでほしいお」

そんな子供達を大人しくさせるブーンは、汗がダラダラ。

幼稚園児「これってなにー?」

初めて見る機械に、子供達は興味津々なようです。

(;^ω^)「勝手に運転室に入っちゃ駄目だお」





ξ//⊿/)ξ『ら、らめなのおおおおおそんなところ触らないでええええええああああああん」


11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:07:26.13 ID: pR+Ty7cp0

(;^ω^)「何とか落ち着かせれたお。最近の子供はマナーがなってないお」

幼稚園児「すーすー」

騒ぎすぎて疲れたのか、子供達はグッスリ。

(*^ω^)「でもやっぱり可愛いお」



ξ*゚⊿゚)ξ『最近の子供は激しいのね』


13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:09:45.98 ID: pR+Ty7cp0

(*^ω^)「機関車ってはええええええ!!! 格好いいお、最高だお!! 」

運転手のブーンも、その速さに驚きです。

速く、速く。どこまでも速く駆け抜ける機関車。

ゴトンゴトン ガタンガタン

ξ゚⊿゚)ξ『初めて走ったけど、風が気持ちいいわね。お花畑とか、綺麗だなぁ。あ、ウサギさんだ。
      こんにちは』

機関車は、ウサギに挨拶をします。

ゴトンゴトン ガタンガタン

(*゚ー゚) 『こんにちは。今日は遠足ですか?』

ウサギも挨拶を返します。

幼稚園児「みてみて!! ウサギさんがいたよ!! あ、しかさんも!! 」

子供達も起きてきて、はしゃいでます。



ξ//⊿/)ξ『らめなのおおおおおお!! 暴れないでええええええええ!! 走れないよぉ…」

(;^ω^)「きゅ、急にスピードが落ちたお。新しいのに……僕の運転もまだまだかお…」

(*゚ー゚) 『この機関車……できるっ! 』


15 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:11:53.02 ID: pR+Ty7cp0

幼稚園児「きょーはありがとーございましたー!! 」

楽しい遠足も終わり。子供達は笑顔でさよならの挨拶をします。

(*^ω^)「どういたしましてだお。みんな、機関車はどうだったかお?」

幼稚園児「はやくて、かっこよかった!! 」

幼稚園児「ふかふかできもちよかったよ! あとねあとね、すっごいはやかった!! 」

よっぽど早いのが凄かったのでしょう。口々に速い速いと言ってます。

(*^ω^)「それはよかったおwww機関車も喜んでるお。」

ブーンは、汽笛を鳴らします。


17 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:13:18.75 ID: pR+Ty7cp0

ポッポー

白い煙を出しながら、機関車が鳴ります。

それは、まるで生きてるように。

ξ*゚⊿゚)ξ『恥ずかしいよぅ…こんな、こんなに白いモノがいっぱい出ちゃうなんて~』

幼稚園児「わーすっごい!! いきてるの!? 」

(*^ω^)「それは運転手だけの秘密だおww」

保母さん「あの、あまり嘘はつかないであげてください……信じて、傷つく子もいますので…」ボソ

(;^ω^)「あ、すみませんですお」ボソ

幼稚園児「じゃーねー!! きかんしゃさんと うんてんしゅさん!! 」

笑顔で帰る子供達。ブーンと機関車もニコニコ。

( ^ω^)「気をつけて帰るんだお!! 」



ξ*゚⊿゚)ξ『たくましくなるのよ!! 』


18 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:15:10.35 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「うーん、でも僕にはどうしても、コイツが生きてるように思えるんだお。子供達を乗せてると
       き、すっごい喜んでるように感じたんだお」

夜。ブーンは一人考え込んでました。
顔をくっつけたり、手であちこち触ったりと、よっぽどこの機関車が好きなようです。

ξ゚⊿゚)ξ『セクシャルハラスメントって知ってる?』

( ^ω^)「なぁ、お前は生きてるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ『関係無いけど、ちょっとしたことでも訴えられる男って可哀想だよね』

( ^ω^)「やっぱり答えてくれないかお、一人で寂しい奴だな僕ww」

ξ゚⊿゚)ξ『独り言してる時点で、変人よね』

( ^ω^)「でも、いつか気持ちとか通じ合えると思うんだお…」

ξ゚⊿゚)ξ『……現実を見なさいよね…』

そう、機関車の声はブーンには聞こえません。


20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:17:41.85 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「んー、気持ちを通じ合うんなら名前とかつけたほうが良いおね!! 」

ξ゚⊿゚)ξ『期待age』

名前をつけられるのが嬉しいのか、機関車は嬉しそうです。

( ^ω^)「何か気品を感じるし、お嬢様っぽいお。そうだ、ベアトミーチェに決めたお!! 」

ξ#゚⊿゚)ξビキビキ

(;^ω^)「何か…怒ってるのかお?名前つけるまでは喜んでみえたのにツンツンデレデレ激しい奴だお」

( ^ω^)「ツンツンデレデレ…?お、じゃあツンデレ。ツンって呼ぶお!! 」

ξ*゚⊿゚)ξ『ちょ、ちょっとはマシなんじゃない?』

( ^ω^)「おっおっおっwww何か良い感じっぽいおwwwツンツンツンツンww良い響きだおwww」



ξ゚⊿゚)ξ『しつけぇな白豚が』

(;^ω^)「何故だか知らないけどあまり連呼するのはいけなく感じたお…」


21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:20:17.74 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「おはようだお。今日も良い天気だお!! 今日も仕事が入ったお」

朝。ブーンが新たに仕事を持ってツンの所にやってきます。

ξ゚⊿゚)ξ『ちょっと持病の痔が…休んでも良いっすか?』

でも、ツンは仕事がいやみたい。
それを気にせず、というより分かるわけもなくブーンは仕事を始めます。

( ^ω^)「えーっと、確か良い男の人達がわんさか居るところに行って荷物を運ぶんだおね」

ξ゚⊿゚)ξ『良い男ktkr!! イケメンばんじゃーい! 痔なんてねーっすよwwww』

やる気が出たようです。



( ^ω^)「心なしか活き活きとしてるように見えるお」


25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:23:26.52 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「えーっと、じゃあ鉱石その他諸々をラウンジ村まで運ぶんですおね?」

ガチムチオヤジ「おう、多分これからも運んで貰うから。よろしくな若ぇの!! 」

ξ゚⊿゚)ξ『この展開は予想出来た。予想、出来たんだもん……』

( ^ω^)「じゃあ行くお、ツン」

ξ*゚⊿゚)ξ『ちょ、人前で呼ばないでよ…何か恥ずかしいじゃないの』

ガチムチ「何だ、お前自分の相棒に名前つけてんのか」

(;^ω^)「あ、その…まぁ……」

ガチムチ「ウーwwwハーwwwwそうだよな、名前つけるよなww俺もつけてんだよ。この可愛いシャベル
     はのりこ。この漢気溢れるヘルメットは三郎。この可憐なドリルはベアトミーチェなんだwww」

( ^ω^)「やっぱそうですおね!! 名前つけちゃいますおね!! 相棒ですもんね!! 」

ξ゚⊿゚)ξ『男ってバカばっかりなのかしら』

男は、そういうものです。
傘とかに名前つけちゃって「いくぞ、黒龍剣!! 」とか言って振り回しちゃうんです。
それに、名前をつけると愛情が沸くものです。


例えばリコーダーに梨沙子とかついてたら「梨沙子タソ、ハァハァベロチュッチュ」とかして愛情ある行為を
するのです。

名前とは恐ろしいモノです。


27 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:26:15.26 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「ラウンジ村は山之駅まで同じ線路かお」

遠足の時と同じ道を走ります。

ゴトンゴトン ガタンガタン

ξ゚⊿゚)ξ『やっぱりお花畑綺麗だなぁ。あ、ウサギさんだ。こんにちは』

昨日と同じ、ウサギさんです。。

(*゚ー゚) 『こんにちは。何処まで行くの?気をつけて行ってきてね』

二人はもうすっかり仲良し。

ξ゚⊿゚)ξ『今度は鹿さん。こんにちは』

( ФωФ)『……(淫乱のくせに…)』プイ

鹿さんは、機嫌が悪いみたい。いつか仲良くできる日が来ると良いですね。

ξ#゚⊿゚)ξ『何なの鹿の分際で。轢き殺してやりたいわ』



( ^ω^)「良い天気だおww眠りたいおwww……こっそり寝ちゃうかお」


29 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:29:32.72 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「どうもー、持ってきましたおー」

そこは、とても静かな村。自然一杯で、綺麗な村。ラウンジ村です。

/ ,' 3 「ほっほっほ。どうもありがとうございます」

白い髭を生やした村長さんが、迎えに来てくれました。

/ ,' 3 「これで、この村も豊かになれますじゃ」

( ^ω^)「それは良いことですお。僕も一生懸命働きますお」

ブーンと村長さんは、家の中で色々話してます。

ξ゚⊿゚)ξ『つまんないなぁ。荷物ってなんなんだろ』

(´・ω・`)『やぁやぁ、機関車さん。こんにちは』

青い、小さな小鳥が話しかけます。

ξ゚⊿゚)ξ『こんにちは。良い天気ですね』

(´・ω・`)『そうですね。でも、最近仲間を見かけないんです』

元々悲しそうな顔を、もっと悲しくします。


32 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:31:52.04 ID: pR+Ty7cp0

ξ゚⊿゚)ξ『きっとみんな、旅行に行ったんですよ』

励ますように、ツンは言います。

(´・ω・`)『じゃあお土産もらえるかなぁ』

小鳥は、少し元気が出たようです。

( ^ω^)「じゃあ、これから毎日運びますお」

村長さんとさよならをしたブーンが戻ってきます。

ξ゚⊿゚)ξ『ばいばい、小鳥さん』

(´・ω・`)『ばいばい、機関車さん』

ξ゚⊿゚)ξ『違うよ、ツンだよ』

(´・ω・`)『ばいばい、ツン』

ξ゚⊿゚)ξ『ちっ 呼び捨てかよ』

(´;ω;`)『ばいばい、ツンさん』

ツンもさよならをします。

ゴトンゴトン ガタンガタン

機関車は線路を走ります。線路は続くよ何処までも。機関車走るよ何処までも。


34 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:35:06.92 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「これから、仕事の入ってない日は毎日ラウンジ村まで運ぶお」

ブーンは呟きます。

ξ*゚⊿゚)ξ『お友達いっぱい出来たなぁ』

ツンはお友達が沢山出来て嬉しいようです。

帰り道、鹿さんとまた会いました。

( ФωФ)『なぁ、お前って速いな』

ξ*゚⊿゚)ξ『そ、そうかな?』

( ФωФ)『あぁ、速いぞ。何だか俺はお前が羨ましい』

ξ゚⊿゚)ξ『鹿さんだって速いわよ。いつか私を追い抜くくらい速くなってね!! そしたらまた私が
     抜いちゃうんだから!! 』

(*ФωФ)『あぁ!! 負けねーぞ! 』

さっきまで仲が悪かったのに、もう仲良しです。

お互い、目標と夢が出来ました。共同の、互い同士がいないと出来ない、夢、目標。


38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:38:23.39 ID: pR+Ty7cp0

それから、仕事のない日はラウンジ村まで荷物を届ける事になりました。
でも、たまには仕事もあるわけで。

( ^ω^)「今日は小学校の遠足で――――――」

子供達を乗せるのが、好きなツン。

ξ//⊿/)ξ『ひゃああああああああぁぁぁぁぁ!!! らめえええええええ』


ゴトンゴトン ガタンガタン


いつまでも、いつまでも走り続ける機関車、ツン。ツンが好きなのはブーンの全て。


そして、いつも一緒にいるブーンとツン。ブーンが好きなのはツンの全て。


二人は、仲良しで、お互いが大好きです。

(;ФωФ)『くそ!! 速いなぁ』

偶に競争もします。ですが、まだ鹿さんは勝てないようです。

ξ゚⊿゚)ξ『フフフ、まだまだ修行が足りないようね。出直して来い若造!! 』

( ФωФ)『うっぜwwwwツンうっぜwwwwちくしょう、次こそ勝ってやる!! 』

本当に、仲良しです。


43 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:40:28.48 ID: pR+Ty7cp0

(*゚ー゚)『ツンさん、ツンさん』

夜。もうすっかり大親友の、ウサギさんが現れました。

ξ゚⊿゚)ξ『あれ?どうしてこんな所にいるの?』

ツン達の家は、ウサギさんの家から随分遠い場所にあります。

(*゚ー゚)『私のおうちがなくなっちゃったの』

ξ;゚⊿゚)ξ『え!? どうして!? 』

(*;ー;)『人間達が、森やお花畑を壊しちゃったの』

ツンは、驚きました。

ξ;゚⊿゚)ξ(そういえば、最近森の木が無くなってるし…お花畑があった場所に、街が出来てた…)

ウサギさんは、ツンの中で一晩寝ました。


47 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:45:29.41 ID: pR+Ty7cp0

静かな静かな森の中。

リンリンコロコロと虫達の合唱が子守歌。

そんな場所に、鹿さんは住んでます。

( ФωФ)『くっそー、ツンに勝ちたいなぁ。あ、線路に石を置こうかな!! まともに勝負したら負け
       ちゃうもん』

ペロっと舌を出すと、鹿さんは笑います。

( ФωФ)『なーんて、そんな事したら駄目だもん。やっちゃいけない事だもん。ツンがいなくなったら、
       色々な人達が困っちゃうもん。だから、やっちゃいけない」


ガサガサ


聞き覚えのない音がします。


49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:47:00.74 ID: pR+Ty7cp0

<ヽ`∀´>「さっさと木を切るニダ。街を作る材料にもなるし、土地も増えて一石二鳥ニダww」

人間です。それも、悪い人間です。

(;ФωФ)『た、大変だ!! 止めなくちゃ!! 』

慌てて鹿さんは、人間達の目の前に飛び出します。

(;ФωФ)『やめてよやめて!! 木が無くなったらみんな困っちゃう!! 』

<ヽ`∀´>「何だニダ?邪魔する奴は殺しちゃえ!! 」

鹿さんの声は、人間には聞こえません。

チュイーンと、嫌な音が、鹿さんへと近づきます。

( ^Д^)「恨まないでくれよな。こっちも仕事なんだ」


51 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:50:08.22 ID: pR+Ty7cp0

朝。太陽がちょっとしか顔を出してない時間に、ブーンはいつもの笑顔来ました。

でも、ツンはその笑顔を見て嫌な気持ちになりました。

( ^ω^)「ちょっと早いけど、今日はラウンジ村まで荷物を運ぶお」

ブーンはツンに乗り込みます。それに気づいたウサギさんは目を覚ましました。

(*゚ー゚)『じゃあ、私は降りるね。バイバイ』

ξ゚⊿゚)ξ『バイバイ。気をつけてね』

ブーンが乗ると、ウサギさんは窓から降ります。

( ^ω^)「出発進行!! 」

意気揚々とした表情でブーンは言いました。

ξ゚⊿゚)ξ『……』

しかし、ツンは暗い表情です。

いつものように、ツンは走ってました。

もうすぐ、鹿さんのい森です

いつもなら飛び出してきて、競争をします。

ξ゚⊿゚)ξ『あれ…今日は競争しないのかな?あ、朝早いから寝てるんだ!! 』


52 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:50:33.89 ID: pR+Ty7cp0

朝。太陽がちょっとしか顔を出してない時間に、ブーンはいつもの笑顔来ました。

でも、ツンはその笑顔を見て嫌な気持ちになりました。

( ^ω^)「ちょっと早いけど、今日はラウンジ村まで荷物を運ぶお」

ブーンはツンに乗り込みます。それに気づいたウサギさんは目を覚ましました。

(*゚ー゚)『じゃあ、私は降りるね。バイバイ』

ξ゚⊿゚)ξ『バイバイ。気をつけてね』

ブーンが乗ると、ウサギさんは窓から降ります。

( ^ω^)「出発進行!! 」

意気揚々とした表情でブーンは言いました。

ξ゚⊿゚)ξ『……』

しかし、ツンは暗い表情です。

いつものように、ツンは走ってました。

もうすぐ、鹿さんのいる森です

いつもなら飛び出してきて、競争をします。

ξ゚⊿゚)ξ『あれ…今日は競争しないのかな?あ、朝早いから寝てるんだ!! 』


53 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:53:53.66 ID: pR+Ty7cp0

ガチムチ「おう、じゃあ頼んだぜ!! 」

いつものように、荷物が積まれます。

( ^ω^)「はい、任せてくださいですお!! 」

いつものように、ブーンは言います。

ξ゚⊿゚)ξ『……人間って…』

でもいつもと違って速く走りませんでした。人間が嫌になってしまったツンは、運ぶのが嫌になってしまった
ようです。誰かの為に、走るのが好き。でも、別の誰かが傷ついてる?そう、ツンは考えてるのです。

(;^ω^)「あ、あれ?おかしいお。調子が悪いのかお?」

ブーンはひどく困ってしまいました。


54 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:56:15.91 ID: pR+Ty7cp0

ラウンジ村に着く頃には、既に夜でした。

/ ,' 3「もう、来なくて良いよ。全く、機関車に名前を付ける変人め!! 」

その声を聞いたツンは酷く怒ります。

ξ#゚⊿゚)ξ『何よ!! 名前のどこが駄目だっていうの?ブーンに謝りなさいよ!! 』

(;^ω^)「申し訳無いとしか、言えませんお…」

土下座をするブーンに、村長さんは杖で叩きます。

/ ,' 3「だから!! そんな事されても信用は戻らないんじゃよ!!」

村長さんはカンカンです。


56 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 22:59:24.25 ID: pR+Ty7cp0

その夜、ブーンはツンに話しかけます。

( ^ω^)「なぁ、どうしたんだお?ツン。どこか悪いのかお?明日、また仕事頑張ろうお!! 」

元気に話しかけるブーン。

ξ;⊿;)ξ『ご、ごめんね…』

そんな健気なブーンに、ツンは謝ります。

しかし、ツンの声は届きません。

( ^ω^)「じゃあ、お休みなさいお」

ブーンは戻っていきました。

ξ゚⊿゚)ξ(人間って、酷い生き物なのかな。でも、ブーンは…ブーンは違うんだもん!! )

ウサギさんから聞いた話で、ツンは人間が大嫌いになってしまったようです。
ですが人間にも、良い人と悪い人がいる。そう、信じました。

でも、人間はやっぱり嫌いみたい…


59 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:02:01.42 ID: pR+Ty7cp0

朝。ブーンは暗い表情でやってきました。

( ^ω^)「ツン。仕事が無いお。荷物も、もう運べないお…」

昨日の事で、仕事が無くなってしまったようです。

それから幾つの日が過ぎたのでしょう。、仕事は入りませんでした。ブーンは元気を無くしてしまいました。
そんなブーンを見て、ツンはまたしても心を痛めます。

ξ ⊿ )ξ『本当に、ごめんなさい…』

言葉が通じないのが、これほど悔しいモノだとツンは初めて思いました。

( ^ω^)「泣かないでお、ツン」

そっと、袖で拭くブーン。

ξ;⊿゚)ξ『え?』

ツンの体には、水滴がついてました。

それが、涙のようにポロポロと流れ、泣いてるようでした。

今日だけは、気持ちが繋がったような気持ちになれました。


60 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:04:58.32 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「ツン!! 仕事だお。仕事が入ったんだお!!! 」

いつものように、朝早く。ブーンが笑顔で走ってきてきました。

ξ*゚⊿゚)ξ『ほ、ホント!?』

仕事よりも、ブーンの笑顔が見れてツンは嬉しいようです。

しかし、内心仕事はしたくないようでした。

( ^ω^)「遠足だお!! 子供達を乗せるんだお!! 」

ξ*゚⊿゚)ξ『子供ktkr!! 』

人間は嫌いでも、子供なら大歓迎。ツンはニコニコ ウキウキ。

ξ*゚⊿゚)ξ『こんな仕事ならいつでも大歓迎ね!! 』


61 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:07:15.23 ID: pR+Ty7cp0

(’e’)「いや、済まないね。キャンセルしたいんだ」

幼稚園の先生が、ブーンに断りの意を伝えます。

(;^ω^)「え、あの…」

(’e’)「だから、キャンセルしたいんだ」

ハッキリと、強く言います。

(’e’)「もっと速くて格好いい機関車を頼んだから、キャンセルしたいんだよ」

ツンの横には、最新型の機関車がありました。

ノパ⊿゚)『うおおおおおおおお子供達いいいいいいいいいい元気良いなああああああああああ!!! 』

最新型の機関車。ヒートと名乗ったその機関車は、とても大きく、速そうでした。

そして、そのヒートの中に、子供達は大はしゃぎして乗り込みます。




ノハ//⊿/)『ああああああああ!! らめえええええええ! 激しくしないれええええええええ!! 』


63 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:09:07.75 ID: pR+Ty7cp0

ドタドタと走り回る子供達が、窓から見えました。

幼稚園児「わー!! 格好いいなぁ!! 」

幼稚園児「おいww見てみろよwwwあのちっこい機関車しょべぇwwwwwww」

幼稚園児「ホントだwwwだっせぇ!! ボロボロじゃんwwwあんなの乗りたくねーよwww」

心ない子供達の言葉が、ツンを酷く傷つけます。

ξ;⊿;)ξ『……』

ノハ*゚⊿゚)『おい、元気だせ!! いつか楽しいこともあるからな!! ウハハハハハハ!!!」

励ますつもりで言ったのでしょう。しかしその言葉が追い打ちをかけ、ツンの心を深く傷つけてしまいます。



ξ;⊿;)ξ『もう、嫌だよ…』


64 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:13:03.04 ID: pR+Ty7cp0

豪快に笑うヒート。

そして、泣いてしまうツン。

(#^ω^)「ふざけんなお!! ツンだって楽しみにしてたんだお!? 」

ブーンは先生を殴ってしまいます。

(’e’)「うわあ~!! こんな事していいと思ってるのか!? あぁ、そうか。機関車に名前をつけるよ
    うな変人だもんな。頭がおかしいんだろう」

(#^ω^)「っ!! ……帰らせて貰いますお」

ドアを強く閉めると、ブーンはツンを走らせ、帰りました。

変人と言われても、どうでもいい。でも、でもツンは確かに喜んでたんだ。
なのに、こんな仕打ちは無いだろう!!

心の中で、憎しみの炎を燃やすブーン。

(´・ω・`)『ツンさん。ツンさん。大変だよ!! 』

小鳥さんが、帰る途中に出てきました。


67 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:14:55.40 ID: pR+Ty7cp0

ξ;⊿;)ξ『……! 』

ξ゚⊿゚)ξ『な、何よ!! 』

涙を拭くと、ツンは怒鳴ります。

(´;ω;`)『僕の住んでた森が消えちゃったんだ…』

ξ゚⊿゚)ξ『!! 』

ツンは驚きました。
また、またしても人間の所為で友達が泣いてしまったからです。

(´;ω;`)『どうして?何もしてないんだよ僕達!! なのに何でこんな…』

大粒の涙を、ポロポロと流す小鳥さん。

ツンの中はグニャグニャになってしまいます。

ξ ⊿ )ξ『人間は、最低な奴ら…でも、良い人だっているんだ。でも、良い人なんてブーンだけじゃない
     ……私がしたいことって、何?』

そのまま小鳥さんは跳び去っていくと、ツンは何も考えれなくなりました。


68 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:16:38.61 ID: pR+Ty7cp0

(#^ω^)「くそ!! 機関車が大分増えてたのかお……」

反対側に、ヒートとは違った機関車が、ツンとは比べモノにならない早さで走り去ってゆきました。

从 ゚∀从 『イヤッホオオオオオオオオウ!!!! 』

その後ろには、見慣れたモノが。

ξ゚⊿゚)ξ『あれ!! あの荷物!! 』

ツンが荷物を運ばなくなってから、新たに機関車が荷物を運んでいました。
ツン達の仕事は、他の機関車達がやってしまってるようです。

( ;ω;)「もう、僕らに仕事は来ないのかお…?」

ブーンは悔しくて悔しくて涙を流しました。

ξ;⊿;)ξ『ごめんね、ごめんねブーン。私が遅く走った所為で……それに、あんなに速く走れないよ…』

ツンも、涙を流します。


69 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:18:18.95 ID: pR+Ty7cp0

夜。泣き疲れたブーンの元に、一本の電話が鳴りました。

(*^ω^)「本当ですかお!? ありがとうございますお!! 」

(*^ω^)「ツン!! 仕事だお!! 明日から、また荷物を運ぶんだお!! 」

ブーンの顔は、とても嬉しそうでした。

しかし

ξ゚⊿゚)ξ『でも、仕事は……それに、人間の為に動くのだって…』

ツンは悩みました。悩んで悩んで、一日中悩み続けました。

(*^ω^)「早速行くお!! 」

ブーンは、ニコニコしながら乗り込みました。

ξ゚⊿゚)ξ『……』

ツンは、まだ悩んでいました。


70 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:21:44.25 ID: pR+Ty7cp0

ガチムチ「おう、久々だな。何があったかしらねーが、また頼むぜ!! 」

(*^ω^)「よろしくですお!! 全身全霊をかけて頑張りますお! 」

ガチムチ(コイツらが悲しんでるって聞いて、協力したくなったんだよな…)

ガチムチ「そうかwww頑張りすぎて、倒れるなよ?ww」

ガハハと、豪快に笑うオヤジの声を背に受け、ツンは走ります。

ラウンジ村まで、あと少し。

だけど、森がありません。

遠くからでも見えるラウンジ村は、もう村ではなく、街になってました。

ξ゚⊿゚)ξ『え、そんな!! ここも…』



( ФωФ)『あぁ、やっと来たか。待ちくたびれたぞ』



ゲッソリとやせた鹿が、急に出てきました。その体には、いくつもの傷が。



それも、線路上に。


72 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:24:20.58 ID: pR+Ty7cp0

(;^ω^)「っ!! 止まらないお!!どけお、どけお!! 」

ブーンは汽笛を鳴らします。

( ФωФ)『俺の家も、エサも何もかも全て消えてしまった』

鹿は逃げません。

ξ;゚⊿゚)ξ『どいて!! どかないと―――――― 』

( ФωФ)『知ってたか?荷物の中身』

鹿はどこうとしません。

( ФωФ)『あれな、ここの森の木なんだ』

( ФωФ)『お前達機関車、人間が全て持って行ってしまった』

ξ;゚⊿゚)ξ『そ、そんな!! 』

( ФωФ)『俺は、もう疲れてしまったんだ。走ることも出来ない。夢も叶えれない。いや、叶えたく無く
       なったんだ。お前と走りたくは、無い。だから――――――』



ガタンガタン ゴトンゴトン



機関車は、いつものように線路を、通過しました。


73 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:27:07.90 ID: pR+Ty7cp0

ξ ⊿ )ξ『――――――』

ツンの体には、赤い色が鮮やかに塗られてました。

それでも、機関車は止まらない。

/ ,' 3「ふん、遅かったのう。やっぱり最新式じゃないと」

(;^ω^)「済みませんですお…」

ペコペコと謝るブーン。

それでも、村長さんの機嫌は良くなりませんでした。

ξ ⊿ )ξ『私は、最初は誰かの為に出来る仕事が好きだった。でも、それは動物たちの幸せを奪ってた
      んだ…友達の、幸せを…森だって、人間には必要なのに…』

ツンは考えてました。

鹿さんの事、森の事、自分のやるべき事。

(;^ω^)「あの鹿には悪いことしたお…」

帰り道、ブーンは鹿さんのお墓を作りにツンから降りました。

辺り一面、何も残ってない、大地。


74 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:29:11.75 ID: pR+Ty7cp0

ξ゚⊿゚)ξ『っ!! 』

ツンは何か閃いたようです。



ポッポー!!!



( ^ω^)「!? なんで汽笛が…」

お墓を作り終えたブーンが、不思議に思いました。

そして、よくよく見回すと、動物たちが集まってます。
痩せた動物、怪我した動物。様々な動物が集まりました。

( ^ω^)「どうして動物たちが…ここには森も何も――――――!! 」

何かに気がついたようです。

( ^ω^)「そうだお、此処には森があったんだお。子供達は、動物を見てはしゃいで、楽しそうに動物達
       も走ってたお!! 」

( ^ω^)「!! 怪我してるお、それにガリガリに痩せてるのも…」

( ^ω^)「僕は、僕は!! 仕事の事しか考えてなかったお…」


76 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:31:18.83 ID: pR+Ty7cp0


( ^ω^)「それに、僕の本当の仕事は」










( ^ω^)「みんなに笑顔を届ける事なんだお!! 」











急いでツンに乗り込むと、ブーンはあることを決心しました。



78 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:33:26.13 ID: pR+Ty7cp0

        あれから幾つの時がすぎたのでしょう。





              季節は春。





      燦々と輝く太陽に、ぽかぽかと温かい風が吹きます。







            そして、動物たちの声。





   あの、何もなかった場所は今ではもうすっかり、木々が生い茂ってます。


79 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:34:35.85 ID: pR+Ty7cp0

(´・ω・`)『ようやく、仲間が出来たのう 』

('A`)『爺さんと話すのも悪くねーな』

すっかりお年寄りになった鳥さん。もう小鳥さんではないです。
でも、相変わらずの悲しそうな顔。

(*゚ー゚)『やっぱり、みんなと食べる食事が一番よ』

お婆さんになったウサギさん。でも、その顔は幸せそのもの。

川 ゚ -゚)『おばあちゃん、あまりはしゃがないでくれよ?もう年なんだから』

楽しそうに、騒がしい森。

此処だけでなく、様々な土地で、森が蘇ってます。


80 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:36:12.69 ID: pR+Ty7cp0

( ^ω^)「植林をしたおかげ、かお?」

すっかりよぼよぼになってしまったブーン。

その横には

ξ゚⊿゚)ξ『これで、良いんだよね? 子供も、動物もみんなみんな笑顔だし。大人だって森の大切さに
      気がついてくれるようになった』

所々傷ついてる、ツンが居ます。
ツンも年を取ったのか、走ることが無くなってしまいました。

( ^ω^)「実に長かったお…」

あの日から、ブーンは世界各地へとツンと共に走りました。

植林の方法を教えて貰い、木の苗を譲ってもらい。

時には自分で育てました。

そうして、旅しているうちに仲間も増えました。


81 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:38:13.19 ID: pR+Ty7cp0

(,,゚Д゚)「爺さん、手伝うぜ!! 」

一見、不良な若者。

( ´_ゝ`)「おい、このやり方よりも効率の良いやり方があるんだ」

(´<_` )「じゃあ俺は全国に呼びかけてみる」

頭の良い双子の学者さん。

( ・∀・)「僕が一番多く植えるんだからな!! 」

( ´∀`)「負けないモナ!! 」

( ゚д゚ )「どけ、重いのは俺がやる」

小学生。中学生。高校生。

本当に様々な人達が手伝ってくれました。

その度に、ブーンは泣きながら感謝をし、ツンはそれを微笑んで見てました。


( ФωФ)「森を、大切にしてください。そして、笑顔を届けてください」


不思議な目をした少年に言われた言葉が、とても印象的だったのを、ブーンはまだ覚えてます。
辛いとき、挫けそうになったとき、支えてくれたその言葉。
そして、いつも一緒にいてくれたツンに、ブーンは感謝の気持ちで一杯です。


84 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:40:55.15 ID: pR+Ty7cp0

ξ゚⊿゚)ξ『これが、笑顔を届けること。私は、これで良い…んだよね?』

誰に聞いているのか、ツンは呟きます。




そこに、何か怪しい影が近づいてきます。



その影はツンを取り囲むと―――――




ξ;゚⊿゚)ξ『え、ちょ! なんなの!? 』


85 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:41:23.54 ID: pR+Ty7cp0

( ><)「ブーンさん!! 聞いてくださいなんです!! 」

警察の人が、ブーンの家へ走ってきました。
その顔は、驚きと嬉しさの顔で悪い事じゃないようです。

( ^ω^)「はいはい、何ですかお?」

警察官の元へ歩くと、そこには大勢の人達がいました。

幼稚園児に高校生、サラリーマンに先生にお医者さん。実に様々な人達がいました。
中には、手伝ってくれた人達も。

( ><)「コホン。ブーンさん、貴方はノーベル賞を受賞したんです!! 」

( ^ω^)「おやおや、それは凄い事ですお」

( ><)「それと、ブーンさんの機関車。ツンさんが世界一古い機関車ということで博物館に展示される事
      になったんです!! 」

( ^ω^)「え、それじゃあツンとは…」

(;><)「言いにくいんですが、お別れなんです…」

( ;ω;)「そんなの嫌だお!! ずっと一緒にいたんだお!! これからも一緒なんだお!! 」

(;><)「落ち着いてください!! このままじゃツンさんはいずれサビてボロボロになって、見るのも
      耐えない姿になっちゃうんです。だから、博物館で…」

警察官になだめられ、ブーンは少しだけ落ち着きました。


88 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:45:34.71 ID: pR+Ty7cp0

( ;ω;)「で、でも…」

それでもやはり、泣きやみません。

( ><)「笑顔で、見送ってあげてほしいんです」

警察官がそういうと、一人の男が声を上げました。

ガチムチ「おい、みんな!! 準備はいいか!? 」

「おー!! 」

それに伴い、みんな掛け声をあげます。


ポッポー


何処からか、聞き覚えのある汽笛が聞こえます。


ゴトンゴトン ガタンガタン


ξ*゚⊿゚)ξ『あの…その……』

そこには、お花を装飾されたツンの姿がありました。


89 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:46:05.20 ID: pR+Ty7cp0

( ;ω;)「おっおっおっ綺麗だお。ツン、お姫様みたいに綺麗だお!! 」

ツンにだきつくブーン。

そして

( ^ω^)「じゃあ、また、博物館で」

涙を拭い、さよならを告げます。

ξ*゚⊿゚)ξ「ぜったい、ぜったいに来なさいよね!! 」

( ^ω^)「あたりまえだお!! 約束だお!! 」

ブーンには、ツンの声が聞こえました。

それは、ブーンにしか聞こえない、二人だけの会話。


90 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/18(火) 23:47:22.55 ID: pR+Ty7cp0

     『毎日毎日、見られるだけってのも辛いわね。…あいつ、約束忘れてるのかな……』



     白を基調とした、広い部屋に、偉大な経歴を持つ機関車が一つ、中央に置かれていた。



                 コツ コツ コツ


               硬い足音が、響き渡ります。

             
                それは、目の前に来ると


                「約束、果たしにきたお」



                 「バーカ。遅いわよ」



             聞こえるのは、二人だけの、秘密の会話






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ブーン系小説
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comments

良い話だー;

E:2007/09/19(水) 01:33:52 | URL | [編集]

またファイルシーク通しても見れない

-:2007/09/19(水) 04:38:54 | URL | [編集]

なんつーか、隠れた名作っていうのかな。
いい話だ。

-:2007/10/11(木) 22:07:02 | URL | [編集]

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