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    2007

09.20

( ^ω^)ブーンは死んでから愛されるようです 1

1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:07:44.37 ID: b3WNFq2M0

( ^ω^)「じゃ死んでお。僕と一緒にコレ飲んで死んでくれお」

そう言うと彼は、わたしの前に白い錠剤の詰まったビンを差し出して、しゃかしゃかと振った。

( ^ω^)「これがばーって飲めば楽に死ねるからお。ブーンと一緒に飲もうお」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・は?」

( ^ω^)「だからこれ飲めば一瞬で死ねるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何言ってんの?」

( ^ω^)「ちょっと高かったけど、ツンのために買ったんだお」

わたしは急に頭が痛くなってきたので、大きく息を吐いてから、こめかみのあたりを親指で押さえた。

ξ゚⊿゚)ξ「・・・今わかった」

わたしはしかめっつらで言い放つ。


4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:18:00.57 ID: AzKHZnbG0
( ^ω^)「何がだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「今わかった。アンタがそんな怖い奴だなんて。2年も付き合っても全然わかんなかった」

( ^ω^)「怖い?」

ブーンはものすごい顔で言い返す。

( ^ω^)「怖いのはツンのほうだお! 急に別れたいだなんて!」

ξ゚⊿゚)ξ「だから言ったじゃない! 他に好きな人ができたって・・・」

頭はズキズキとその痛みを増してくる。ホントなんなのよコイツ。早くシャワーを浴びて、さっさと寝てしまいたい気分だった。

( ^ω^)「誰だお?」

彼はビンをぎゅっと握り締めた。ビンの中の錠剤がかすかに音を立てる。耳障りな音だった。


5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:19:13.39 ID: AzKHZnbG0
ξ゚⊿゚)ξ「だからブーンは全然知らない人って言ったでしょ。それに死のうだなんて冗談じゃないわ」

( ^ω^)「ぼくねぼくねぼくね、か、考えたんだお。ツンに言われてから、よく考えました。ツンのいないを生活を、じ、人生を」

ξ゚⊿゚)ξ「やめて」

( ^ω^)「そ、それでね、わかったんだお。そんな人生は暗闇だって」

ξ゚⊿゚)ξ「ホントやめて」

( ^ω^)「わかったんだお! はっきりとわかったんだお!」

彼は荒く息をつきながら、薬のビンで床を二度叩いた。

( ^ω^)「ツンがいなけりゃ、生きてはいけないお」

さっきまであった愛情の残りカスみたいなものは、このセリフで消し跡形もなく飛んだ。

ξ゚⊿゚)ξ「もういいよ。もううんざりなの、そういうの。ねえ、もう帰って」


6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:20:15.41 ID: AzKHZnbG0
今はただ目の前の男に嫌悪しか感じない。ブーンはそんなわたしの顔を見ながら、クククと笑いながら言う。 

( ^ω^)「ウヒ、ウヒヒヒヒヒヒヒ、あーあツンは分からず屋だお。ほんとまいっちゃうお」

彼の渇いた笑い声はアパートの部屋中に響き渡って、わたしをぞっとさせた。

( ^ω^)「これだけ言っても、そんなこと言うだなんて、あーあ、まいっちゃうお」

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、もうやめよ? 辛いかもしれないけど乗り越えてよ? 男でしょ?」

( ^ω^)「でも背に腹はかえられないお! 死んでお! 一緒に死んでくれお!」

そう遮ると彼はビンの蓋を開けて、白い錠剤を何粒か手のひらにのせた。

ξ゚⊿゚)ξ「背に腹はかえなれないって、そんな時につかうの?」


7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:21:29.09 ID: AzKHZnbG0
( ^ω^)「わかんないお! いいんだおそんなことはどうでも! これ飲んでくれお! 一緒に死んでくれお!」

ξ゚⊿゚)ξ「イヤよ! アンタの家に帰って自分ひとりで死になさいよ!」

( ^ω^)「あああああ!!!」

わたしがそう言うと、彼は手のひらの錠剤と、ビンの中に入った残りを床にばらまいた。白い錠剤が乾いた音を立てて、四方に散らばる。

( ^ω^)「飲んでくれないんなら、ツンを殺してからガバっと飲む」

彼のズボンの後ろから取り出された長いナイフを見て、わたしは一瞬息をとめた。

ξ;゚⊿゚)ξ「そ、そんなの持ってきて、何考えてんのよ!」

わたしは後ずさりながら叫ぶ。声が震えてるのが自分でもわかった。


8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:22:14.00 ID: AzKHZnbG0
( ^ω^)「だって一緒に死んでくれないんだお?」

さっきまで冷静だったわたしを動揺させたのが嬉しいのか、彼はニヤニヤ笑いながら、ナイフの刃先をわたしの方へ向けた。

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと待って。わたしを刺すの?」

わたしは彼の方をうかがいながら、ゆっくりとキッチンのほうへ後ずさる。

( ^ω^)「だって薬飲んでくれないんだお?」

キッチンのテーブルを挟んで彼と向かい合わせながら、わたしは必死に叫ぶ。

ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ、ホントやめて! わたし刺して自分も死ぬの?」


10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:22:58.21 ID: AzKHZnbG0
( ^ω^)「ツンを刺して自分も死ぬお」

ξ;゚⊿゚)ξ「わたし刺して、自分は薬飲んで死ぬの!? わたしだけに痛い思いさせて、ずるいじゃない、卑怯よ!」

( ^ω^)「じゃあ、ブーンもこれで死ぬお。それならいいお?」

彼の息づかいが荒くなって、だんだんと目つきが変わってくる。

ξ;゚⊿゚)ξ「自分で刺して死ねるわけないじゃない、痛いだけよ!」

(  ゚ ω゚ )「じゃあ、やっぱ、薬で死ぬお」

ξ;゚⊿゚)ξ「それは卑怯だって言ったでしょう!」


12 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:23:41.27 ID: AzKHZnbG0
(  ゚ ω゚ )「ひ、卑怯だっていいお! ずるくたってなんだっていいお! どうせ死ぬんだお! 死んだら関係ないお!」

冷蔵庫が背中にあたって、もう逃げ場がなくなった。

さっきまで薄笑いしていた彼はいつのまにか顔中を真っ赤にしながら、こっちをにらんでいる。

(  ゚ ω゚ )「ツン、ごめんだお!」

そう叫びながら彼はわたしに向かって突進してきた。

すばやく横に開いて必死にかわす。

コイツ、本気だ。本気でわたしを殺そうとしている。


13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:24:37.17 ID: AzKHZnbG0
ξ;゚⊿゚)ξ「わかった! 飲むから、薬飲むからもうやめて!」

( ^ω^)「ほんとかお?」

彼の表情がぱっと明るくなった。

わたしは息を整えながら「飲むから、飲むから刺さないでよ」と言った。

( ^ω^)「刺さないお。そこに座って。今、水持ってくるからお」

わたしが椅子に座ったのを確認すると、彼はキッチンに走っていった。

( ^ω^)「よかったお。飲んでくれるんなら、こんないいことないお、もう、これが一番いい方法なんだからお」

彼は、キッチンでわたしに背を向けながら水を入れている。



16 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:25:46.07 ID: AzKHZnbG0

――今だ。



わたしは全力でドアに向かって駆け出した。鍵を外し、ドアを開けようとした。

がっと音がしてドアが開かない。

チェーンだ。

チェーンがかかってる。

ξ;゚⊿゚)ξ「こんなときに限って、なんなのよ!!」

わたしは急いでチェーンを外してドアを開ける。

誰か助けて! そう叫んだ瞬間、腕を思いっきりつかまれた。



19 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:26:45.32 ID: AzKHZnbG0
手首のあたりがグキッと嫌な音を立てて鋭い痛みが全身に走り、そのままものすごい力で引っ張られて部屋の中に連れ戻された。

(# ゚ ω゚ )「もうだめだ、また、嘘ついたお。また嘘だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「やめてよ、ねぇやめて!」

コイツ完全に狂ってる、殺される。そう思ったわたしは足元に転がっていたワインの空きビンを握り締めた。

(# ゚ ω゚ )「だめだ!!!もうだめだ!!!だめだだめだだめだあああああああ!!!」

彼が狂ったようにナイフを振りかざした瞬間、わたしはワインのビンを思いっきり彼の頭めがけて振り下ろした。

ぐおん、と鈍い音が響いて、ビンが割れ、破片があたりに散らばる。


20 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:27:38.70 ID: AzKHZnbG0
一瞬ブーンは動きを止めた。そして彼の額から血がゆっくりと、やがて大量に噴きだした。

塊になって流れ出た血が彼の顔を覆った後、彼はゆっくりと膝を付くとぼんやりとした瞳でわたしを見た。

(  ゚ ω゚ )「・・・・・・・・・?」

その瞳はツン?とわたしに助けを求めているようだった。

そしてひどくゆっくりとした動作で前のめりに倒れこんだ。

わたしは映画やドラマのワンシーンを観ている錯覚にとらわれて、しばらく割れたワインのビンを持ったまま立っていた。

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン?」

しばらく待ってみても返事は返ってこなかった。

わたしは手に持ったビンを床に落とした。ゴン、と鈍い音が部屋中に響いた。


22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:28:24.28 ID: AzKHZnbG0
――あ、ショボン? うん、あたし。うん、元気だけど。

――あのね、こんな時間に悪いんだけど、ちょっと用があるから、ちょっと今から来てくれないかな? 

――うん、そりゃ明日早いのはわかるけど、今来てほしいの。うんそう、急用なの、え? 

――ちょっと一口で言えないから、とにかく来てほしいのよ、来てもらえばわかるから。

――えっ、ゴキブリ退治? ……うん、近いかも。とにかく早く来て、困ってるのよ。

――ほんと? うん、ありがとう。早く来てね、それじゃあ待ってるから。


23 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:30:48.09 ID: AzKHZnbG0
携帯をテーブルの置いてから、もう一度、ブーンの方を見たけれど、やっぱりもうブーンは動かなかった。

血はもう止まってフローリングの床にどす黒い血のたまりができていた。

ビンの破片が血のかたまりに転々と浮かんでいる。

部屋の中が急に寒くなった気がして、わたしは暖房のスイッチをオンにして、さらにジップアップのパーカーを上からはおった。

部屋のすみで膝を抱えながら、目をぎゅっとつむる。

お願い、ショボン早く来て、と祈ったらまた頭が痛み始めた。



24 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:31:26.99 ID: AzKHZnbG0
(  ゚ω゚ )「・・・・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・・・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・ゴキブリだって言ったじゃないか」

ショボンはブーンをを覗き込みながら呆然としている。

ξ゚⊿゚)ξ「そうは言ってないよ」

(´・ω・`)「ゴキブリだって言った」

ξ゚⊿゚)ξ「だからそうは言ってないって」


25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:32:33.93 ID: AzKHZnbG0
(´・ω・`)「これは人間だ」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンよ」

(´・ω・`)「これは人間だ」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンよ」

(´・ω・`)「えっ?」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンよ」

(  ゚ω゚ )「・・・・・・・・・」

(´・ω・`)「ブーンって、君が言ってた前付き合ってた人? 別れたって言ってた?」

ξ゚⊿゚)ξ「そう、そのブーン」


28 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:33:14.55 ID: AzKHZnbG0
(´・ω・`)「なんでこんなことになったんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「話せば長くなると思う」

(´・ω・`)「本当に死んでいるのか?」

ξ゚⊿゚)ξ「……たぶん」

(´・ω・`)「たぶんって……」

ショボンは信じられないというふう両手で頭を抱えた。

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、そんなことよりわたしこれからどうしたいい? 警察に言った方がいい? でもわたし刑務所にはいるなんてやだ、考えらんないよ」

(´・ω・`)「落ち着こう、ツン。とりあえず、落ち着こう」



30 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:34:31.01 ID: AzKHZnbG0
(´・ω・`)「・・・・・」

ショボンはしばらく下を向いて何かを考えている様子だった。

わたしのために色々考えてくれているんだと思うと、少しだけ気持ちが和らいだ。

きっとショボンならいい案を思いついてくれる。本当にショボンと付き合ってよかった、と心からショボンに感謝した。

(´・ω・`)「ツンさん」

何かを決心したようにショボンシはふいに顔を上げてわたしを見た。

ξ゚⊿゚)ξ「なに? 急にあらたまって、どうしたの?」

ショボンは額の汗を拭ってから続けた。

(´・ω・`)「僕と別れてくれ」


34 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:36:39.76 ID: AzKHZnbG0

ξ゚⊿゚)ξ「はっ?」

(´・ω・`)「よく考えれば君のその自由奔放な性格にはついていけないし、その何て言うか、そう合わないんだよ僕たちは」

ξ゚⊿゚)ξ「なに言ってるの?」

ショボンはもう一度汗をセーターの袖で拭いて大きく息を吐いた。彼の目はいつになく真剣で必死だった。

わたしは訳がわからなくなって、ねえなに言ってるの、とショボンの腕をつかんだ。

(´・ω・`)「いいか、よく聞いてくれ。今思いついたとかじゃないんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・・・」


36 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:38:08.28 ID: AzKHZnbG0
(´・ω・`)「これは前々から思っていたことで、本当に今思いついたわけじゃないんだ。付き合った当初から薄々感じてはいたんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「なにそれ・・・ひどい・・・」

(´・ω・`)「じゃ、ま、そういう訳で僕は帰らせてもらうよ。短い間だったけど楽しかった、じゃ」
 
ショボンはわたしの手を振りほどくと、カバンを持ってそそくさと玄関に向かって歩き出した。

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、待ってよ! お願い帰らないで!」

ゴキブリのように素早く逃げようとするショボンの襟を捕まえて「なんで?」ともう一度聞いた。

今ショボンに帰られたら、わたしはどうしていいかわからない、きっとパニックになってしまう。


38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:39:19.66 ID: AzKHZnbG0
(´・ω・`)「だから言ったじゃないか、君とは合わないんだよ、合わないんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンのことに巻き込まれるのが嫌で別れるんでしょう?」

わたしがそう言うとショボンは一瞬全身をピクッと震わせて、靴を履く手を止めわたしを見上げた。

(´・ω・`)「それは違う」

ξ゚⊿゚)ξ「違わない!」

(´・ω・`)「違う!」

ξ゚⊿゚)ξ「違わない!」

しばらくふたりとも無言になり、暖房のブオオン、という音だけが響いた。


41 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:41:53.50 ID: AzKHZnbG0
ξ゚⊿゚)ξ「わかった。別れるのはわかった。でも別れるのはブーンのことが片付いてからにしよう、ねっそうしよう、ねっ」

わたしがそう言うとショボンは大きく顔を左右に振りながら、

「それは非論理的だ意味がわからない」と急いで靴を履きドアノブに手を伸ばした。
 
わたしはショボンを言葉で説得するのをあきらめて最後の手段を使うことにした。

パーカーのジッパーを空けて中のTシャツをまくり、背中に手を回してブラのホックを取る。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンのことなんとかしてくれたら、わたしの体好きにさせてあげる。だからねっお願い、なんでもしてあげるし、なんでも言うこときくから、だからお願い」

自慢じゃないがわたしの胸はEカップある。しかも乳首は薄ピンクで、乳輪だって500円玉に収まるサイズだ。


45 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:44:01.55 ID: AzKHZnbG0
(´・ω・`)「・・・・・・・・」

ショボンはの胸をしばらく眺めた後、なぜかふぅ、とため息をついた。

(´・ω・`)「今まで黙ってて悪かったけどさ、僕さ、女に興味ないんだわ」

ξ゚⊿゚)ξ「え? え? どういうこと?」

(´・ω・`)「いわゆるホモセクシャルってやつさ」

ξ゚⊿゚)ξ「ホモ・・・ってあのホモ?」

わたしは思わず口をぽっかりと開ける。

(´・ω・`)「そうだよ、男と男が愛し合い、体を求め合うあのホモのことさ」


47 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:45:41.52 ID: AzKHZnbG0
ξ゚⊿゚)ξ「・・・じゃあなんであたしと付き合ったの・・・」

(´・ω・`)「ん、まあ、世間の目をごまかすためさ。ホモに対する世間一般の目はまだまだ冷たいからね」
ショボンがホモ・・・。

わたしはしばらく頭の中が真っ白になって何も考えられなかった。

でも、この際ガチホモだろうとなんだろうと構わない。利用できるものだったらなんでも利用してやる。

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあいい男紹介する! 超絶いい男! だから帰らないでお願い!」

(´・ω・`)「うほっ!」

わたしがそう言うとショボンは眉毛をぴくりと動かし、目を輝かせた。



――食いついた。チャンスだ。

わたしは畳み掛ける。


51 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:48:18.36 ID: AzKHZnbG0
ξ゚⊿゚)ξ「あたしの友達の彼氏がね、ちょーカッコイイの。つまぶき似なの」

(´・ω・`)「つまぶき! うほっ!」

ショボンの気が変わらないうちにと思い、腕を引っ張って部屋の中に連れ戻す。

が、ショボンはブーンの死体をみたとたん我に返ったのか「やっぱり無理だわつまぶきはあきらめるわ」と言うなりきびすを返して出て行こうとした。

ξ;゚⊿゚)ξ「待って!お願い帰らないでお願い!」

わたしが再び腕をつかもうとした瞬間、ショボンはわたしの腕をつかみ返すと、突然部屋の中を指差して叫んだ。

(´・ω・`)「あっブーンが起き上がった!」


52 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:50:21.70 ID: AzKHZnbG0
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ嘘!?」

とショボンが指を差した方向を振り向いた瞬間、ショボンは思い切りわたしの腕を払うと、靴を胸に抱え、ものすごい速さで出ていった。

ξ;゚⊿゚)ξ「待って!」

わたしがあわててが廊下に出てそう叫ぶと、ショボンは「君のことは忘れない!」と叫び返して、その声は虚しくわたしの耳にこだました。

ξ゚⊿゚)ξ「逃げられた・・・」

ドアを閉めて玄関に戻ると、下駄箱の横にある姿見に、胸を放り出したままのわたしの姿が映って、なんだかわたしはとっても惨めな気分になった。

部屋の中に戻るとブーンは起き上がるどころか、うつぶせになったまま動く気配すらない。

またブーンと二人きりになったわたしは膝を抱えてもうやだ、とつぶやいた。


55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:51:44.49 ID: AzKHZnbG0
――携帯が鳴ってる。

いつのまにか寝ていたようだ。

わたしは目を閉じたまま、無意識にベッドの枕元にあるはずの携帯に手を伸ばしたが、枕元にあるはずの携帯はなく、変わりにぐにっとした冷たく固いものに手が当たった。

はっと目を開けると、目の間には変色して薄紫になったブーンの顔があった。パーカーの袖がブーンの血で濡れている。

(  ゚ω゚ )「・・・・・・・・・」

ブーンはどんよりと濁った目をわっと見開き、カサカサになった唇を大きく開けて、かなりすざまじい形相をしているのに、不思議と怖くはなかった。

それよりもブーンをどうしたらいいのか、わたしにはさっぱりわからなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「ぜんぶ夢だったらよかったのに……」


57 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:53:55.50 ID: AzKHZnbG0
わたしの頭の中に絶望、という字が大きく浮かんでぐるぐると回った。わたしは大きなため息を吐いた。

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ、ブーン・・・どうして死のうなんて言ったの?」

(  ゚ω゚ )「・・・・・・・・・」

しばらくブーンの顔を見ていたら、ふとさっき鳴った携帯のことを思い出した。

わたしはいつも携帯を置いてある枕元まで行き、携帯を開いてみた。 

メールが一件来ていた。ショボンからだった。

ショボンはわたしのことを見捨ててなかったんだ! と救われた思いで急いでメールを見た。


60 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:55:15.75 ID: AzKHZnbG0
件名 さっきの件だが

本文 よく考えてみたのが、君は殺人、という列記とした犯罪を犯した。

そして僕がそれを知りながら黙っていれば、共犯ということになる。さっき交番に行って警官にすべて話した。

これから、警官と君の部屋に向かう。残念だがこの現実を受け止めてくれ。



ξ゚⊿゚)ξ「え・・・・うそ・・・でしょ・・・」

頭が真っ白になった。

そうだ、あんなガチホモ野郎がわたしを助けてくれるはずなんかない。期待したわたしがバカだった……。


62 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 18:59:49.75 ID: AzKHZnbG0

わたしは一瞬でもアイツを信じた自分がくやしくてくやしくて、泣きそうになったが、涙をぐっと堪え、泣いている場合なんかじゃない、捕まってたまるか冗談じゃない、と思い急いで考えを巡らし、そして行動に移した。

まずブーンを毛布でぐるぐる巻きにし、紐で何重にも縛り、それをローラー付のスーツケースになんとか詰め込む。

床の血を雑巾で拭き、こびりついた血はたわしでこすりとった。

割れたビンとナイフをビニール袋に詰め、それらを汗だくになりながら車のトランクに積み込んだ。

最後にブーンの入ったスーツケースを押す。

ξ;゚⊿゚)ξ「う・・・・ブーンってこんなに重かったっけ・・・・」

ブーンのスーツケースは想像以上に重くて、でも早くしなければと警察がくると自分を叱咤しながらやっとの思いで後部座席に放り込んだ。


65 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 19:02:39.64 ID: AzKHZnbG0
急いで部屋に戻り、数日分の着替えと化粧品類、部屋にある現金や通帳をバックに詰め込んで、車に飛び乗りキーをまわした。

車をアパートの駐車場から発進させるとき、警察の制服を着た男が数名アパートの階段を上がっていくのが見えた。

一番後ろにショボンらしき男も見えた気がする。

わたしはあわててアクセルを踏み込み、急いで車を駐車場から出した。

その反動で後ろのスーツケースに詰めたブーンが転がり車体にぶつかった。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンごめん、痛かったよね」

とわたしは誰に言うでもなくつぶやいた。



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( ^ω^)ブーンは死んでから愛されるようです
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ん?これでおわり?

-:2007/09/20(木) 23:44:46 | URL | [編集]

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