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    2007

09.21

( ^ω^)夢は繋がっているようです  1

2 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:33:09.10 ID: 4MPfoVjlO
( 'A`)「……」

痩せこけた頬。奇妙なほどまっすぐな背筋を伸ばしながら、ドクオはベッドに腰をかけていた。夕方の風が窓から差し込み、カーテンが静かに揺れ、花瓶の花に当たる。

ξ゚⊿゚)ξ「ドクオ……今日ね。陸上競技大会があったんだけど、ブーンったらビリだったんだよ」

( 'A`)「……」

(;^ω^)「ドクオ……」

( 'A`)「……」

ブーンとツンはひたすら言葉をぶつけた。だが、ドクオからの返答はない。

( ^ω^)「ドクオ……」

ξ゚⊿゚)ξ「……ブーン、そろそろ帰りましょ」

ドクオは昔、勉強も出来てスポーツも出来る万能な人間だった。人柄も良く人徳もあった。


3 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:34:51.66 ID: 4MPfoVjlO
このように蝉の脱け殻のようになってしまったのは、あまりにも急なことだった。
病院の廊下を歩く二人。

( ^ω^)「皆さん、ドクオ君が交通事故に会いました。だからしばらく来れないでしょう」

ξ゚⊿゚)ξ「なに?」

( ^ω^)「あまりにも冷たい言葉だったお。今でも覚えてるお」

ξ゚⊿゚)ξ「ああ……ドクオが事故に会った日の朝の担任の言葉ね」

( ^ω^)「まるで人を壊れたオモチャのように」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

エレベーターの前で、二人は立ち止まった


5 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:35:51.22 ID: 4MPfoVjlO
( ^ω^)「相変わらず、ドクオは一回しか目が覚めないのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「みたいよ。それも毎回早朝に」

( ^ω^)「医者は精神的な病気かもって言ってたけど、そんなことはあり得ないお!あの医者はヤブ医者だお!」

ξ゚⊿゚)ξ「あのお医者さんは良い人よ?私もよく診てもらってるし。まだ原因がハッキリしてないだけよ」

( ^ω^)「……」

ぷしゅう、とエレベーターのドアが開いた。誰もいない。二人はエレベーターに乗り、1Fに向かう。

( ^ω^)「でも、こんなことがあり得るのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ん?」

( ^ω^)「普段は植物人間状態。でも」

ξ゚⊿゚)ξ「………」

少し間をおき、ブーンは続ける。

( ^ω^)「毎朝夢をノートに書き込む瞬間だけ目覚めるなんて」


8 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:39:36.45 ID: 4MPfoVjlO
( ^ω^)「毎朝夢をノートに書き込む瞬間だけ目覚めるなんて」

ξ゚⊿゚)ξ「あり得るのかも何も、今こうして起こってることなのよ」

1Fに着いた。ぷしゅう、と間抜けな音がまた聞こえる。二人は同時に歩きだし、フロントの方に向かい、外に出た。寒い。

ξ゚⊿゚)ξ「さむっ……アンタ確か今日仕事で親いないんでしょ?今日は早く帰って、私の家で一緒に晩御飯食べましょ。そのぐらい手伝ってよね?ブーン」

ブーンは、外に出てドクオのいる病室の窓を見上げる。

( ^ω^)「……ドクオ…」

ξ゚⊿゚)ξ「……きっとよくなるわよ」


9 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:41:05.35 ID: 4MPfoVjlO
翌日。今日はツンが委員会の仕事があるため、ブーン一人で病院に足を運んだ。医者の話を聞いている。

( ^ω^)「先生!ドクオの調子はどうなんですかお?」

医者は机とカルテに向けていた体をブーンの方に向ける。

( ・∀・)「そうだねぇ……原因はやっぱりまだわからないけど、やっぱりノートにひたすら夢を書き続けてるよ。毎朝、毎朝ね」

( ^ω^)「そうですかお……」

( ・∀・)「そうだ。どうせこの後ドクオ君の所に行くのだろう?」

おもむろに医者は引き出しを開け、何かを取り出した。ノートとボールペンだ。

( ・∀・)「どうやら紙とペンがもう無いらしい。これをドクオ君のベッドの横の引き出しに入れておいてくれ」

( ^ω^)「わかりましたお」

( ・∀・)「それじゃあ、頼んだよ」

ブーンは、静かに部屋を後にした。ドアの閉まった音が部屋に優しく響く。

( ・∀・)「夢ねぇ…」

医者は、診断書を破り捨てた。


11 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:44:54.75 ID: 4MPfoVjlO
( 'A`)「……」

相変わらずまっすぐ意識の無い状態。ブーンは、ベッドの横に腰をかけ、口を開く。

( ^ω^)「今日ね。大変だったんだお。ツンがお弁当を教室でこぼしてしまって、半べそかいて…」

( 'A`)「……」

( ^ω^)「それで、ブーンのお弁当を少し分けてあげたんだお……」

( 'A`)「……」

( ^ω^)「……そうだ。ノートとペン、引き出しに入れておくお」

引き出しを開けると、使い古しのノートが姿を表した。手にとってそれを見る。

( ^ω^)「夢ノート……って書かれてるお」

何気無く、ブーンは表紙を捲る。しわくちゃで柔らかくなった表紙の手触りは、鳥肌を覚えるほど気味が悪い。

( ^ω^)「そういえばドクオの夢ノートを見るのはこれが初めてだお……」

今までのブーンは、なんだか恐ろしい気がして見ることは出来なかった。
だが今日は何故か、罪悪感も、恐怖も感じない。1ページ目を見てみる。


13 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:45:28.72 ID: 4MPfoVjlO
( 'A`)「……」

相変わらずまっすぐ意識の無い状態。ブーンは、ベッドの横に腰をかけ、口を開く。

( ^ω^)「今日ね。大変だったんだお。ツンがお弁当を教室でこぼしてしまって、半べそかいて…」

( 'A`)「……」

( ^ω^)「それで、ブーンのお弁当を少し分けてあげたんだお……」

( 'A`)「……」

( ^ω^)「……そうだ。ノートとペン、引き出しに入れておくお」

引き出しを開けると、使い古しのノートが姿を表した。手にとってそれを見る。

( ^ω^)「夢ノート……って書かれてるお」

何気無く、ブーンは表紙を捲る。しわくちゃで柔らかくなった表紙の手触りは、鳥肌を覚えるほど気味が悪い。

( ^ω^)「そういえばドクオの夢ノートを見るのはこれが初めてだお……」

今までのブーンは、なんだか恐ろしい気がして見ることは出来なかった。
だが今日は何故か、罪悪感も、恐怖も感じない。1ページ目を見てみる。


16 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:46:53.62 ID: 4MPfoVjlO
7がつの28
きょうのゆめ。いたかった。車とボクのワルツ。
ぶつかりあってボクは、いたかった。車はいたくなさそうだった。
みんな、ボクをみくだす。そうだ、みんなボクを。

( ^ω^)「7月の…28日?これは事故の翌日だお」

蛇が走るような字で、次のページも、次のページも夢が書かれていた。ブーンは、毛を飲み込んだような違和感を感じる。

( ^ω^)「……あれ?」

9がつの1
きょうのゆめ。けいたい電話をなくした。どこかにあるはず。さがせ。考えろ、考えろマクガイバー。

( ^ω^)「この日……一昨日だお……この日は僕も……」

次のページは、昨日の、つまり9月2日の夢を書かれていることになる。

9がつの2
きょうのゆめ。かけっこでビリになった。ビリになった。ツンが笑ってた。ボクもつられて笑う。君が笑えばボクも笑う。陸上競技たいかい

( ^ω^)「これは……昨日の僕のことだお……」

だが、この日記は朝書いているはずだ。ツンの話を聞いてから書き込むことは出来ない。現に医者もノートに書き込む瞬間を見ている。

( ^ω^)「まさか……」

ブーンは次のページを捲ろうとする。手が震えていた。


18 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:49:03.45 ID: 4MPfoVjlO
( ・∀・)「なにをしてるんだい?」

いつのまにか、医者が後ろに立っていた。ブーンは水をかけられた猫のような反応をする。

( ^ω^)「あ……う……」

言葉が上手く出ない。

( ・∀・)「そろそろ面会時間は終わりだよ」

( ^ω^)「わかりましたお……」

ブーンはノートをベッドに置き、放心状態のまま、病室を後にする。

病院を出ると、外は暗くなっていた。早く帰ろう、寒い。と思っていた矢先、ツンから電話が来た。

ξ゚⊿゚)ξ「もしもし?ドクオの所行った?」

( ^ω^)「……ツン」

ブーンは静かに言葉を探す。

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

( ^ω^)「今日……ドクオのノートを見たんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、うん。そういえば見たことないね」


19 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:50:17.75 ID: 4MPfoVjlO

( ^ω^)「全部……字汚くて……不思議な文章だったんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

( ^ω^)「昨日ブーンにあったことが、ノートに書かれてたんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「は?」

冷たい風が、頬を撫でた。

( ^ω^)「昨日だけじゃなく、一昨日も、先月も、全部ブーンに起こったことが書かれてたお」

ξ゚⊿゚)ξ「え……」


20 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:51:24.12 ID: 4MPfoVjlO
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと待って。私たちの話をノートに書き込んだだけかもしれないじゃない?」

( ^ω^)「絶対あり得ないお。ドクオは朝書き込んでるし、何より僕らが話しかけてるときは意識が無いお」

ξ゚⊿゚)ξ「……つまりどういうことなの?」

ブーンは、空を見上げて呼吸を整えた。


( ^ω^)「つまり」







( ^ω^)「ドクオが今見てる夢と、ブーンの未来は繋がっているっていうことだお」


  ( ^ω^)夢は繋がっているようです




21 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:52:39.01 ID: 4MPfoVjlO
メモ帳の限界が来たので、本日は以上です


24 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/20(木) 23:56:45.16 ID: 4MPfoVjlO
今までカオスでふざけた小説ばっかり投下してきた自分ですが、今回は少し頭を使います
なぜドクオの夢とブーンの未来は繋がってるのかなど、オチ予想もしていただいて結構です


29 名前: ◆wAOrznpjLU Mail: 投稿日: 2007/09/21(金) 00:15:29.72 ID: Gx0hPL1xO
予知夢とかドクオは超能力者だとかそんなチャチなオチではありません。ちゃんとした根拠があるオチです

ちなみに現時点で十分に推測可能です


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ブーン系小説
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